京都市会2
平成17年 5月 市会運営委員会(第9回)-05月30日−09号
○委員長(北川明)
次に,5の請願審査結果でありますが,(1)の厚生委員会が1件採択であります。
採択,請願第594号,東本願寺前緑地帯の不法占有解消です。
委員長報告どおり,決してもらうことでよろしいでしょうか。
はい,共産党さん
◆委員(せのお直樹)
本請願につきましては,その趣旨にのっとり,本市も様々な取組を行ってきております。したがいまして,慎重に推移を見守るべきだと考えます。
採択はホームレスの方々を排除するという印象を免れませんので,日本共産党市会議員団は請願の採択には反対致します
◆副委員長(大道義知)
厚生委員会で賛成多数によりまして採択されることになりました東本願寺前緑地帯の不法占有解消を求める請願第594号につきまして,公明党市会議員団として意見を表明したいと思います。
東本願寺側からの要請の下で,京都市保健福祉局が2名のホームレスの方々に対して,中央保護所への一時保護や今後の就業支援などの一定の解決の方向性が図られたことによりまして,人権に配慮しつつ解決が図られたということで賛成致しました。
しかし,ホームレス問題の社会化という問題は,日本の現代社会の大きな課題でもございまして解決に向けて一層の努力をしなければなりません。
保健福祉局におかれましては,今日までホームレス自立支援等の実施計画に基づきまして,ホームレスが自らの意思で安定した生活を営めることを理念として取り組まれておりますけれども,請願となりました当該地域における問題だけではなく,全市的な問題として認識を新たにしていただき,人権に配慮したホームレス対策を,地域や民間団体の理解と協力を得ながら総合的に推進されることを求めておきたいと思います。
以上,希望意見と致します。
○委員長(北川明)
民主・都みらいさん。
◆委員(山岸たかゆき)
この度の請願につきましては,観光客の5,000万人構想を推進している中で,東本願寺門前という美観地区であり京都の玄関口である所の景観を守っていくということ,また,ホームレスの方々への対応を京都市でしっかりやっていただけるようになったこと,そういうことを踏まえまして我々として請願の採択に賛成をさせていただいたということなんですけれども,しかし,ホームレスの問題は今なお残されているわけでございまして,この度の2名以外にも京都市にも多くのホームレスの方々がいらっしゃいます。背景には深刻な経済社会の問題があるという風に認識しております。
この問題については,やはり人権にしっかりと配慮しつつ抜本的解決ができるように国に対してもそうですし,また京都市の中でも更に充実した対応を求めるものでございます。
以上,要望を申し上げさせていただきました。
平成17年 5月 厚生委員会(第4回)-05月25日−04号
○委員長(加藤広太郎)
委員会を再開致します。
次に,請願第594号東本願寺前緑地帯の不法占有解消を審査致します。本請願については,前回の委員会で都市計画局の関係理事者にも出席を求めております。都市計画局の理事者,着席をお願いします。
それでは理事者,説明を願います。鹿島生活福祉部長。
◎生活福祉部長(鹿島郁弘)
4月20日に当委員会で本請願が審査されて以降,当該ホームレスに対します生活相談等,一定の進展がありましたので御報告致します。
4月20日の請願審査を踏まえ,ホームレスへの対応につきまして,東本願寺と再度協議を行ったところ,同寺から東本願寺前の緑地帯のホームレスへの対応を直接行ってほしいという申入れがございました。このため,5月18日に当該ホームレス2名に直接面談をして,生活状況や下京福祉事務所で具体的な生活相談を受けたいという意向を確認し,更に5月23日に下京福祉事務所におきまして生活相談を実施致しました。
この結果,5月27日,今週の金曜になりますが,中央保護所へ2名とも入所することになり,入所後当該ホームレスの状況を踏まえ,本人の意向も尊重しつつ,自立支援に向けて適切な対応を行って参りたいと考えております。
以上でございます。
◆委員(小林正明)
ちょっとそのようなことを事前に聞いておったんでありますが,実態は御近所の方はそうじゃないよと。2人じゃなくてもう少しいるんじゃないかと。仲間を呼んできて酒盛りをやるというようなこともあったりして,もう少し多いんじゃないかと。市のつかんでいる,区役所のつかんでいる状況とは違うよということなんですが,その辺りはどうなんでしょう。
◎生活福祉部長(鹿島郁弘)
前回の委員会におきましても,今の関連の御質問がございました。我々が把握しておりますのは,テントが五つか六つあると。実際にそこで現在野宿をされている方は2名であって,場合によって先生がおっしゃっておられますようにほかの所からもう少し多い人数の方でお話をされていたりというようなケースはあるようには伺っております。
◆委員(小林正明)
いずれにしましても,京都の文字どおり玄関口ですから,色々事情があって彼らもそうしておられるんでしょうけれども,早く撤去されることと,区役所でそれなりの対応をしていただきたい。そのことを望んでおきます。あとは本願寺のぼんさんにお願いします。
◆委員(椋田知雄)
今の御説明で,一応京都市としては誠意を持って対応なさっているという風に私も理解致します。ただ,やはり京都駅近辺には仲間がたくさんおいでになるわけです。そして,その人たちが場所を別に定めることなくグループを作ってそこで雑談をする,宴会をするという風な形が現実にはあそこに限らず見られるわけです。今は非常に気候がいい時期ですから,あそこへ丁度仲間がいるもので集まってくるという風な形が現実だろうと。同時にあそこへ,今答弁があったように,五つ,六つの青テントでくくった物が置いてあるわけです。中身は何か知りませんが,それぞれの人々の生活必需品であるという風に聞かせていただきます。それが五つ,六つ,テントがそのままある。逆に言うたら,そこにテントは,そういうものは置いておいて,よそへ住んでそこへ物を取りに来たり,あるいは御一緒でお話合いをしたりと,こういうようなところが現実であり,今小林委員の指摘が正にその姿であると,こういうように私は思うわけであります。
人的には今言っているように,定住者を中央保護所の方に移転してもらったと。逆に言うたら,そこにもう住む人がいなくなったと,こういうことです。だけど物は置いてある。物が置いてあるということは,またいつ何どきどんな形でそこへ戻っておいでになるかも分からない。こういう実態であります。
このことについて,これからどうするかということがまず残務整理の問題として残っているということで,そのことについての見解をお示しいただきたいと同時に,そこで都市計画の方から来ていただいておりますから,お尋ねを申し上げたいと思う。御案内のように,あそこは美観地域でありますね。そして,美観地域であるがために,京都の一等地であるけれども,特等地と言ってもいいぐらいな所であるけれども,美観地域であるがために,建物の高さ制限であるとか,あるいは色彩制限であるとか,あるいは窓口の形であるとか,全体のビルディングのスタイルであるとか,そういったものに大きな規制がかぶってきているということなんですね。
一番端的な姿が,花屋町の烏丸通の角に駿台予備校ですか,予備校があるですね。あそこの建物を見ていただければ明らかに,代々木か何か知らんが,明らかに建て方に非常な創意と工夫を凝らしておると。それも大変しんどい話で,あれはあなたの方の建築指導を受けるときに所定の高さで建設したいと言えば,高さ制限を受けまして,あれは半地下になっている。半地下にして建築経費をかなり高く付けてあれを建てられた。あれが端的な姿だと。ああいうことを,あの近辺は全部しなければならないという,土地所有者や生活者の方々は美観地域であるがためにその美観を守ろうと。そして,美観地域であることを自分たちもしっかりと,皆さん方に理解して協力しようという風な,そんな思いでやっておられることなんですね。色もそうですね。今言ってみたら,向こうで好きな色全然使えませんね。今精々私どもが知っている範ちゅうでは,グレーかあるいは薄い茶色かぐらいしか使えない。私もあの近辺でものを建てた経験が,公共施設ですけれどもありますけれども,私の場合だったら保育園を建設したんです。そのときに,子供たちに楽しい色を使っていこうということで,子供たちの喜ぶようないろんな色を出して許可をもらいに行ったら全部却下されましたね。そういう子供の施設ですら,色を自由に使うことができない。使ってもいいような内容ですら使っていない。学校施設もそうです。
そういう風な形で,非常に住民の皆さん方は制限を受けておられる。という風な地域であるにもかかわらず,ああいったいわゆるブルーのテントでかぶした半永続的な荷物や住まいを,あなた方の方が座視しておられる。美観地域でありながら座視しておられる。今まで何かそういうことに対して,あなた方は対策を練られましたか。そこが一つね。どういう対策を練られてきたのか。恐らくそういうことでは,私の見る範囲では具体的に何かなさったような感じは致しません。ということは,近辺の建物等には大変厳しい規制を掛けていながら,ああいうものは放置したままである。おかしいんじゃないですか。
それと,やっぱり新しく国が今回は景観法,それ以前に京都は条例を作っていますね。景観というのは一体何なんですか。目に見えて美しいな,きれいだな,落ち着いているな,それらしいなという風に相手が感ずることのできるものが内容となっているのが法律でしょう。あれを見て美しいと思いますか。京都の表玄関口で,ああいった場所であんなものが美しいと思いますか。
そういうことから言えば,今回の景観法であるとか条例には,やはり明らかに私は抵触するものであると,こういうように思うんですけれども,そういうようなことを含めての見解,どのように思っておられますか。
◎生活福祉部長(鹿島郁弘)
今後のテント等の問題でございます。御承知のとおり,緑地帯につきましては東本願寺さんの所有する土地でございます。東本願寺さんの御意向も踏まえながら,御相談があった場合にはできる限りの協力は進めて参りたいと考えております。
◎都市景観部長(福島貞道)
今先生御指摘のとおり,あの所につきましては美観の第二種地域という制限を掛けて,御指摘されましたように建築物等の高さだとか形態について厳しく指導しているところでございます。
今回の段ボールあるいはブルーシートとかいったものにつきましては,この条例に基づきまして,美観地区の基準に基づきまして建築物等と扱っての指導というのはできない物でございまして,これを直接当てはめることは困難なものでございます。ただ,御指摘のように景観上の問題,あるいは観光上の問題とかということで,地区に対して一定整理しなければならないものだと思っております。
御指摘のありました今までどういう対策をしてきたかとおっしゃることにつきましては,今回までにあの物件に直接,所有者に対しての指導としては行えてきていないところがございます。現在,保健福祉局さんの方から答弁がございましたように,そこにお住まいの皆さん方の別途の問題の解決とともに,協力をしながら同時にこの機を逃さず撤去その他の指導をして参りたいという風に思っております。
◆委員(椋田知雄)
あの辺りの敷地所有者というのは非常に複雑でございまして,東本願寺の所有地に緑地帯がなっているわけでありますが,それの歴史はともかく御存じで,今更私がここで申し上げることはない。もう古い古い大正時代の御大典のころの話でございますから。それがそのまま今生きてああいう形になっておるわけでありまして,本来は全部東本願寺の敷地だった。今真ん中にすとっと,烏丸通真っ直ぐ通っていますね。あれは迂回していますね。全部そうだったのをその当時のそういう風な時代の流れでああいう形の構造になったということでございました。だけど,あそこだけはともかく,何か知りませんけど残ってしまったと。
しかし,実際は緑地であるがために公共性の非常に強いものであって,例えばあそこに東本願寺が物を建てるというのはできない。許さないですよ,あなた方の方が。一時的にテントを建てることでも相当期限を厳しく切って,テントぐらいでも建てられない。そういう指導を受けているわけで,あそこにものを建てることは今できませんよ。なんぼ東本願寺の所有だと言っても建てられない。あそこは緑地帯になっているんですから。そういう形で京都市は行政をやっているんですから。もうそうでないと,お好きなように物を建ててと言わはんのやったら,これは話は別でっせ。建ててもよろしいのか。そういう位置付けを皆さん方は考えておられるんですか。その辺りはどうですか
◎都市景観部長(福島貞道)
今の緑地帯の部分につきましては,先ほど保健福祉局の方からも答弁がありましたけれども,一応今のところは東本願寺さんの固有の土地だという位置付けにはなっております。街路だとか道路敷だとかというような位置付けはされておりません。ですから,東本願寺さんが何かに活用されるということについての意思表明は当然できる土地でございます。ただ,活用される内容につきましては,色々と各種の法律に照らして行政の方も判断する必要がございますけれども,今のところは公共法に基づいて一律駄目という形の土地ではございません。
◆委員(椋田知雄)
それもあなたの見解ですね。場合によってはものを建てるということがなきにしもあらずです。だから,所有権と同時に,京都市自身が樹木等は管理しているんでしょう。京都市が管理しているんでしょう,敷地内の樹木は。だから,当然そういうものを管理している限りは,あそこにあるようなああいった青テントは,当然あなた方の方が行政指導して,やはり美観地区にふさわしく撤去していかなければならない。ですから,今福祉局の担当の方と,これはそういう話合いをもっと十分にしていただいて,よりきれいなまちづくりをしてもらいたい。それがここの地域の住民の皆さん方の要望なんです。これは東本願寺の要望というよりも,住民の皆さんの要望なんです。だから請願が出てきておるわけです。あの町内の方が代表して請願を出してきておられるんです。だから,京都市民の皆さん方があそこを何とかきれいにしてくれと。一方では,先ほど私が申したように,我々は相当厳しい規制の中で生活をしているんやと。あえてそれをも十分に理解をしながら生活しているにもかかわらず,ああいうものを放置しておくということは我々にとっては不公平感がある,不公平であると。窓一つ直すのでもそれだけの許可を得なければならない。極めて不公平ではないかと。こういう不公平感がこの地域の住民の皆さん方にはすごく大きくまん延しているということを私は申し上げたいんです。だから,ああいうようなものを放置しておくということは,住民の皆さんの感情を害することになる。そして法の平等に反することになる。こういうことを申し上げているわけでありまして,これから一つ両局十分に協力して,一日でも早いことあれを撤去されるように尽力してもらいたい。そのことをお願い申し上げたいんですけれども,いかがでございますか。
◎都市企画部長(田辺眞人)
先生のおっしゃるとおりだと思います。当然美観地区ですので,今福島部長の方が申し上げましたように,非常に厳しい建築物への意匠,あるいは形態についての規制をお掛けしています。ただ,この厳しい規制で景観が守られている,その背景に何があるかと言えば,当然地元の住民の方の多大な協力,それとやっぱり趣のあるまちを守ろうという熱い思いがあると思います。そういう熱い思いが一つの背景になってこういう請願が出ているということをしっかり踏まえまして,関係局としっかり連携を取って対応して参りたいという風に考えております。
◆委員(小林あきろう)
私の方からは,今椋田委員の方から御指摘があったことは,地域の感覚,住民の方からすれは当然のことだという風に思うんですね。ただ,一方でホームレスの方々が単に東本願寺の前の緑地帯にいらっしゃるという,そこだけではなくてそれ以外の所にも多くいらっしゃるという実態があります。先ほどの御報告にありましたように,福祉事務所等が対応していくということで指導に当たられていると,こういう状況も進んでいるという風に聞いておりますので,これはこれで期待をしたいという風に思うんですが,率直に言いまして,そこの東本願寺前から撤去が,とにかくいろんな形でされまして,その矛盾が,そこの前からは消えたと。こういうことがあったとしましても,根本的にはその方々が自立したきちっとした生活拠点を確保し,しかも生計を立てていくような仕事にも従事されと,こういうような条件ができない限りは矛盾はどこかにまたしわ寄せが行って,そこでまた別の形の生活が始まる。これは,ホームレスとしての状況が進む可能性というのは十分あるという風に思うんです。根本的な問題というのはどこにあるかということは明確だと思うんですけれども,やはりその方々が,あるいはその方々,2名と言われておりますからその2名の方以外にも,ほかにもたくさんのホームレスの方々がいらっしゃる。そういう方々に対しての根本的な対策ということが本格的にやられなければ,結局はどこかに矛盾が色々と,右に行ったり,左に行ったり,北に行ったり,南に行ったりするだけのことではないかと,こういうことではないかというように思うんですね。
上京区という所は,御承知のように伝統産業,西陣,友禅関係のまちで,それに関連して多くの倒産がありました。倒産の過程の中で,実際には自分が責任を最終的には持たざるを得ないわけですけれども,持家とか貸家とかそういうものを全部なくしてしまって,何もなしの状態で結果的には放り出されると言いますか,そういう状態の方を私も身近に経験しておりまして,相談を受ける前にどういう生活をしておられたかと言ったら,やっぱりホームレスの状態になりますわ。橋の下で生活をしたり,中央保護所の方で保護されたり,場合によってはなんぼかのカンパがあったときには最低の所で雨露をしのぐというようなことをやられた。だけど,その方々の実際の現実の解決の方策というのは,例えば定住している,住居があるということで初めて福祉事務所の生活保護の対象になるということがあるけれども,住所がない場合はそういう対象にもならないという現実がずっとあったという風に思います。私も相談を受けましたけれども,実態としてはなかなかそういう状況を作るということが,私が個人的にその人に対していろんな条件を作ってやらない限りはなかなか解決がうまいこと行かないと。こういうような問題点が現実の問題として非常に重たくあるという風に思います。私自身の経験の中でそういうものを感じました。
そうなると,実際に今2名の方々の自立を何とか,これも仕事の関係とか住居の関係,御相談に乗って指導していきますという風にはなっているけれども,じゃあどういう風に具体的にそれが保障されていくのか,あるいは指導されていっていい方向に行くのかなというのは,私は非常に心配ですね。こういう所の展望が分かったうえで対応されようとする,そういう一定の展望があるのかどうか。いかがですか。
◎生活福祉部長(鹿島郁弘)
ホームレスの方の対応につきましては,これは長引く景気の低迷等で,やはり大都市部を中心に全国的な課題ということでございます。国においては14年8月に特別措置法が施行されまして,15年2月には全国調査がされて7月に基本方針が出されたところでございます。
本市と致しましても,これまでからホームレスの対応については,中央保護所の入所をはじめ,いろいろな対応をして参ったわけでございますが,昨年8月にホームレスの自立支援等実施計画ということを策定致しました。やっぱり全国的にホームレスが増えているのは,何と言ってもこの不景気の部分でございまして,京都市の中の実情を見ますと,やはり何とか職に就いて働いていきたいという方が数多くおられるということでございます。そういった状況を受けまして,実施計画の中でも位置付けをした中で,昨年12月には自立支援センターということで一定期間ここに入っていただきまして,就労に結び付けていくという施設を開所したわけでございます。
今回の方につきましても,御希望,本人の適性,能力等も十分に判断した中で,自立支援センター等の入所について今後考えて参りたいと,このように考えております。
◆委員(小林あきろう)
以前,私が経験した方は大分前の方ですので,この間の,今御説明のあった状況というのは大分違ったというように思います。そういう国レベルでの対応,それを受けての京都市の対応というのは大分前進した部分があるかという風に思いますので,私も認識を新たにしながら,しかし個々の中でもいろんなケースで,みんなそれぞれが違う歴史をたどって来られている。また,家族との関係とかそういうものも多分,ほとんどが切れた状態であるというように思いますから,そういう色々な難しいケースの中で対応されていくのも,指導されていくのも大変だというように思いますけれども,是非とも,要するに矛盾がどこかに,目の前から消えただけやと,こういうことのないように十分な指導をしていただけたらというように思っております。
よろしく。
◆委員(せのお直樹)
先ほど小林委員からも話があったんですが,この場所からとにかく撤去するということだけで解決できる問題ではないということがあると思うんです。確かに,近隣の皆さんの気持ちは分かる部分はあります。そういう願いを持っておられるんでしょう。ただ,この請願を採択するということになりますと,まず撤去ありきというような印象をぬぐい去れないんじゃないかなという感じが私はするんです。今,保健福祉局の方でも都市計画局の方でも,様々な努力もされている。その様子と現状をしっかりと議会としては見ていく必要があるんではないかという風に考えているところです。
したがいまして,もうしばらく様子を見るというな対応がふさわしいんではないかという風に思っています。
◆委員(椋田知雄)
ホームレス問題というのは,これはやはり私は将来的に根本的な問題として考えていかなければならない。これは明らかなことだと私は思っておりますし,これはやはりかなりの時間を要していくであろうと,このように思っております。
しかし,今回の請願の場合は非常にローカルチックな話でございまして,この土地からこういった方々に退いていただいて,しかるべく地域の美化と安全対策を採ってほしいと,こういうことなんです。ですから,この請願そのものは私はそういう形で一応通じていくだろうと。しかし,今ホームレス問題というものは,これはやはり十分にその形を別にしながらやっていく必要があると,私はこう思っております。だから,これが採択されたからといって,ホームレス問題が終わるのではない。ホームレス問題はホームレス問題として,私どもは真剣にこれから論議をしていく必要があると。請願に基づくまでもなく,京都市の行政としてどう対処していくのかということは,大変大きな問題でありますが,それはそれとして,私たちは審議をすることはやぶさかでもありませんし,また私自身もホームレスとの対話を何回か持った人間の一人として,そういったことについての経験や意見も持っておるわけでございますから,それはそれとしてやっていただければ結構かと,こういうように私は思っているわけであります。
◆委員(小林あきろう)
この取扱いについてどうするかという問題,どこかで結論を出すということが必要だという風に思うんですね。その点で,今椋田委員がおっしゃられたこともよく分かりますし,この内容そのものを,個々の内容だけで考えれば,当然世界の歴史観光都市としての京都の玄関口でこういう状況があるということは,ある意味では恥ずかしい状況だと,これはもうそのとおりだというように思います。そういうことの認識と,一方では先ほど言われたホームレス問題ということは根本的な問題ということで大きな問題を抱えているわけで,この点とのはざまの中で,これはこれとして何とか考えてはどうかと,こういう御指摘がございます。
私ども,率直なところ悩むんですね。確かにここにかかわっておられる夜回りの会の方々とも随分前に,もう活動された当初ぐらいから何らかの形で情報交換もしたこともありまして,当時私も厚生委員会のメンバーだった経過もありまして,かかわらせていただいて,率直なところ彼らからも御相談もいただいております。という点では,総合的なものとして考えていかなければならないなという,そういう私自身も悩みを抱えながら,この点に対してどういうような結論を出さなければならないのか,率直なところ悩むところです。気分は留保,しかし,内容そのもの,椋田さんから言われましたら,御賛同もさせていただかなあかんのかなと,率直なところそういう悩みを実際抱えて,さあどうしようかと,こういうようなところですわ。もうほんまのところ,正直にそういうような位置に私自身もおるなと,こういう思いを伝えたうえで,さて皆さん,全体としてどういう風にするのか,これはもうお任せして,自分自身がどこかの結論を出さなあかんなというように思っております。
◆委員(大道義知)
非常に難しいあれでございますが,私どもも紹介議員,地元の井上教子議員が挙がっておりまして,今椋田委員の方からありました内容もお聞きしたうえで議論して参りました。それで,共産党のせのお委員のおっしゃることもよく分かりましたが,その一方で今日の答弁を聞いておりますと,当初のお二人の,原因となっておりました方について保護所への入所が決まり,一定いわばホームレスの方の人権というものも保障されたということでお聞きしましたので,私はそれがなければ,まさにこの文面からいくと排除する方向になるのでこれはよくないということは実感がありましたけれども,今日の答弁を聞きまして,この問題に限り採決をしていただいても結果としていいのではないかという結論でございます。
○委員長(加藤広太郎)
採決を採るべし,留保という意見がありましたけれども,それでは採決を採ることにどうかということを初めにさせていただいて,採決を採るか,しないかということでさせていただいた方がいいんではないかと思いますので。
そうしたら,留保すべきという意見がありますけれども,留保とすることに賛成の方の挙手を願います。
(挙手少数)
○委員長(加藤広太郎)
留保というのが3人,少数でありますので,よって本日は結論を出すことと致します。そこで,留保とする意見がありましたけれども,採決という形になりますから,採択に賛成する方の挙手をお願いします。
(挙手多数)
○委員長(加藤広太郎)
多数です。では,この際本請願については採択とすることに決定致しました。
平成17年 4月 厚生委員会(第3回)-04月20日−03号
○委員長(加藤広太郎)
次に,請願第594号東本願寺前緑地帯の不法占有解消について審査を致します。
理事者,説明を願います。鹿島部長。
◎生活福祉部長(鹿島郁弘)
平成15年2月に行った調査によりますと,本市内にホームレスの方は624人でございます。本市では,下京福祉事務所をはじめとして,各福祉事務所におきまして,ホームレスの方からの生活相談を行い,必要に応じて生活保護を適用するとともに,自立を支援するための取組として,自立支援センターの設置や法律相談事業を実施するなど,ホームレス対策の充実に努めてきたところでございます。
東本願寺の東側にある緑地帯は,同寺が所有するものであり,緑地帯のホームレスにつきましては,平成10年ごろから起居し始め,その数は多いときには10名ほどでございましたが,その後減少し,現在では2名と聞いております。
保健福祉局と致しましては,下京福祉事務所とともに昨年11月に東本願寺の緑地帯に起居するホームレスに対して,福祉的な観点から生活相談を行うことにつきまして,緑地帯の所有者である東本願寺に申入れをしたところでございます。
しかしながら,東本願寺の方からは,緑地帯でのホームレスの起居は,定められた場所で行うことなどを条件に,東本願寺として認めているものであり,また,当事者であるホームレスが京都市からの申入れを伝えたところ,生活相談を現在望んでいないとの回答を得ましたため,生活相談には至っておりません。
東本願寺から,緑地帯に起居するホームレスに対して,いつでも下京福祉事務所で生活相談に応じる用意がある旨を伝えていただいているところですが,今回の請願を踏まえて,再度,東本願寺から伝えていただくように申入れを行い,生活相談があった場合には,自立支援のための適切な対応を行って参りたいと考えております。
以上でございます。
◆委員(椋田知雄)
実はこの問題は,私も東本願寺の内部の人と話合った経過があるんですけど,一部,ホームレス支援をするグループがございまして,そのグループが何かそういった肯定的な物の考え方をしていると,こういうことでありまして,幹部をはじめ,責任者の皆さん方はそういう考え方ではないということだけは申し上げておきたいと,こう思っております。
同時に,ここは美観地域でありまして,この請願者は御町内の方でございますけれども,その美観地域であるがために,自分たちの商業とか,あるいは建物そのものにも大きな制限を加えられて,またそれに協力をしておられる方ばっかりなんであります。にもかかわらず,そうした実態を放置しておられるということはどういうことなんかと。いかに東本願寺の敷地であろうといえども,美観地域という形からするならば,当然,京都市はそういう方面からも,これは考えていくべきことではないだろうかと。こういう話が,この地元の皆さんがおっしゃっていることです。
私は下京ではございませんけれども,たまたま請願者の一人になっておるわけで,申し上げておるわけであります。
そういう点を,実はこの請願が厚生委員会に上がってくること自身が,ホームレス対策ということで上がってきたんであろうかと思いますけれども,一方では,地元の皆さんからすれば,相当大きな精神的負担になっているということなんです。ですから,その辺のことを含めて,これは東本願寺の土地だから,私どもはただ申出をするだけで,それ以外のことはできませんのやと,こういう風におっしゃるけれども,その辺りの建物そのもの一つを取り上げましても,高さ制限はあるわ,そして,家の,あるいは建物の色までも制限されているわけなんですよ。そこまで,いわゆる自分の私有財産であるにもかかわらず行政の指導があり,行政がそういう風な形でなければこの建物を許さない,改築も許さない,そういう一つの許認可の所にまで及んでおるわけでありまして,そういう中で,この住民の皆さん方が美観を守っていくために頑張っておいでになる。ましてや京都駅の真ん前でありますから,これは,ここに書いてあるようなとおりでありまして,観光客は日々おいでに,必ず通られる所でもあるだけに,そういうことを含めて,もう少し強い態度で臨んでもらわなければならないのではないかと。
ですから,私は,この委員会でこれをやるのは,民の問題としてしか捕らえることができないけれども,実際は民の問題では済まない。今言われたように,今住んでおるのが2名だと,こうおっしゃいますけども,あそこは確かに2名か何名か知りませんけども,おいでになるかもしれんけど,あそこがそういう方々の集会の場になっているんです。お昼からそこで,花見時分とは言わんけども,ずっといい気候になれば宴会をしてはるんです。食事もしてはります。そういう場面が見られるんです。
そして,もっと,これはホームレス全体というんですか,中には一生懸命自分は自立しようとして頑張っておられる方は,京都市に対してのそういう相談窓口なんかにも積極的に行っておられる方も中にはありますけども,実は,そういうことでなくて,この生活自身が自分の生活であるという風に思っておられる方がたくさんおいでになりまして,何か近所の方がそういう方たちに対して言うていきますと,あたんされるんだそうです。事実,本当にあたんされるんです。どういうことが起こっているかということは言葉を控えさせていただきますけども。そういう非常に悪質な人も中にはいるということを知ってもらわなきゃならないのであって,そして,例えば2名であるならば,あれだけのたくさんの青いテントが要るはずがない。物を置いてあるんです。こういう風な実態調査を,もう少しあなた方の方でなさらなきゃいかんのじゃないでしょうか。
ああいう場所に,京都市として,ふさわしいのかどうか。ああいう設備をそのまま放置することがふさわしいのかどうか。京都市の立場で,明確な一つの見解を示してもらわなきゃならないわけでありまして,ただ,当事者に向かって,担当の方々が何とかしてくださいよと言うて,東本願寺の方に言いに行くだけではなくて,もう少し,京都市として,あの場所にああいうものがあることがいいのかどうかというところを,やはりしっかりとやってもらわなければ,あの全体の地域の環境を京都市が音頭を取って整備しよったって,あれを放っておいて,何で我々の所にだけはそんなやかましい言うてくるのやと,こう言われてしまったら,本当に1歩も2歩も下がらなきゃならんことになるんですよ。
ですから,私は,そういう問題を含めますと,ここだけの話ではなくて,建設委員会にもこれは出していかなきゃならない請願の内容であると,私はこう思っておるんですが,あなた方はその辺のことについて,どうこれを捕らえておられるのか。ちょっと文章が,私はもう一つ,こういう文章自身が,十分に理解がされるような文章でない所も一,二ございますけれども,そういう,あの辺,地域全体の話としてどうなのかということを一遍考えていただきたいなと思いますが,いかがですか。
◎生活福祉部長(鹿島郁弘)
先ほどの説明で,少し補足をさせていただきますと,まず,現在おいでになるのは2名でございますけども,テントは五つあるという風に伺っております。
それから,ホームレスの部分につきましては,昨年の8月に自立支援等の実施計画を策定致しまして,その中で,総合的にアプローチをするということでございまして,庁内の連絡調整会議というものを設置致しております。都計局の方は,現在のところお入りはないわけでございますけれども,そういった所もお入りをいただく中で,今後,総合的に何ができるのか,もう少し検討を進めたいという風に考えております。
◆委員(椋田知雄)
今の東本願寺からの受け答えだけで,それで是としておられるんですか。そう言われたら,それで。
例えば,私ども,どこか関係の所で,突然ホームレスが入ってきて,青テントを張ったら,それじゃ,その張られた所有者がまあよろしいわと言えば,それで事が済むんですか。そういうことで事が済みますか。
そんなことで相手さんがそうおっしゃったんだから仕方がありませんでは済まんでしょう。
そして,保健衛生上,あれでいいんですか。それから,防火防災上,あれでいいんですか。そういう点を考えてみてください。
例えば,あそこで物を炊いたり,作ったりなさっておられるわけですが,そういうことは,それ以上許されるんですか,そういうことが。それと,生理的現象の場合,それでいいんですか。その辺で適当にやっておったら,何も問題ないんですか。そういう点を考えられたことがありますか。鴨川や桂川の所にある所もやっぱり同じことですよ。そういう保健衛生上,どうなんですか。こういうものがこのまま放置されること自身。ただ京都市の土地でないから,所有者の方に何もかも委ねると,それでいいんですか。じゃ,行政なんて何をするんです。大方の京都市内の建物や土地は,所有者はちゃんとおいでになるわけですから。じゃ,その建物や所有地で何をしてもいいんですか。何をやっても,当時者に申入れだけで放っておいてくれと言われたら,それで引き下がっておられますか。そんなことじゃ行政にならんでしょう。そんな行政ならない方がましや。そういう所をしっかり抑えて考えてもらわなきゃならん問題なんですよ。その辺はどうなんですか。
◎生活福祉部長(鹿島郁弘)
保健福祉局と致しましては,ホームレスの問題につきましては,これは野宿状態ということ自身がやはり問題であると,これは極めて私自身も非人間的なことであるということで,一日も早く通常の生活をしていただくということで,自立支援をしてきたところでございます。
総合的な判断ということになりますと,私どもの局を超える部分もございますけれども,先ほども申しましたけれども,できる限り,再度,ここの部分についてはアプローチをして,そこで自立支援を受けるかどうかということについては,やはりこれは御本人さんの意思決定ということもございます。そういう問題も含めまして,できるだけ我々の生活相談に応じていただけるようなアプローチはして参りたいという風に考えております。
◆委員(椋田知雄)
そのアプローチをしてもおいでにならんというようなことはどないやねん。これが一番大きな問題やないですか。アプローチしても来やへん,相手が。放っておくんですか。そういうことだけで事を済まそうとしているんですか。
私は,こういうホームレス対策というのは,ホームレスになる人自身のいろんな,多様な理由があろうかと思いますけれども,やっぱりその辺は少し,深みを持った調査や指導をしておいでにならないのではないかと,このように思います。
ちょっと委員長,すいません。
この問題は,この厚生委員会でやれる内容だけではないもので,これは,よその建設委員会にでも回してもらえんかな。でないことには,これはちょっとここでは,今の答弁以上に出てこんわ。指導します,指導します。これはやっぱりそうでなくて,もう少し,そういうまちづくり対策の上における所の処置をどうするのかということを考えてもらわなきゃならんことであろうと私思いますのでね。委員長,これは一つ,また,ちょっと検討していただくように,事務局とよく相談していただきたい。これを申し上げておきたいと思います。
今回は留保。もう答弁は要らん。
平成17年 4月 文教委員会(第2回)-04月12日−02号
◎ 市民生活部人権文化推進担当部長(西川隆善)
3点目の特徴は,人権上の各重要課題として,ホームレスなどの項目を追加している点であります。
計画の第2章は,女性,子供など人権上の各重要課題についての今後の施策の在り方などを示しておりますが,今回,ホームレスを新たに独立の項目として追加しております。これは,ホームレスに関する国の法律や,本市の計画の策定を反映しております。
平成17年 3月 普通予算特別委員会第2分科会(第8回)-03月07日−08号
◆委員(加藤広太郎)
最初に,生活保護の問題についてお尋ねしたいと思うんですが,今度の予算も675億9,000万という風に計上され,16年度も11月補正が642億という風になりましたから,大幅に総予算としては増加をされている。そういう経済状況だと思うんですが,私どももいろんな相談を受けるんですが,本当に最近の受けた中身でもこういった事例がありました。
本人は1月17日,私どもと同行して福祉の相談をしたんですが,非常に粘ったけれども申請書はもらえなかったと。申請を,だからできなかったんですね。翌々日,相談者が福祉にも行ったけども,あかなんだ。だから,翌日も私ももう一度しっかり電話をして,そして受理をされたというのが1月の21日でした。2月の16日,私は本当にそれですから決定が下りて頂いているというように思ってたんですが,16日に相談者から,本当に医者にもう行けへんという状況で,何とかしてほしいというそういう相談があって,また担当者の方と連絡取りおうて,2月の22日に本人にOKの連絡があったという形になります。法律では14日以内に決定をしという形になっておりますが,2月4日がその期日も大幅に超え,本人に連絡があったのが32日目なんですね。ほとんどが30日を超えているというのが実態です。ですから,こういう風になったのは逆に早いぐらいの思いがありました。
それで,法の24条で14日以内にしなければならないと。特別な理由がある場合には30日まで延ばすことができるとなっておりますが,15年度の資料を頂きますと,申請されたのが4,829件,開始されたのが4,284件とありました。この4,284件のうち,14日以内にちゃんと決定が下りたのは何件あるのか。30日以内は何件なのか。超えてしまったのは何件なのか。これを一つお尋ねをしたい。
14日以内にできなかった主な理由というのはどんなものか。いろんな調査がもちろんこの中であると思うんですが,それぞれのやつで,大体多い数字を,割合でも結構ですから言っていただきたい。
相談者の生活の困窮度という点で,やはり手持ちの現金でありますとか,病気の状況などによって,やはり14日を待たないでこれを受けてやるというのがそういう気持ちだと思うんですが,要否の判断を早めるという努力が本当にされているかという思いでは,私ども非常に心配している点があります。第25条による職権による保護の開始をしなければならないというようなこういった事例があるんですが,職権による保護の開始,15年度ではどのぐらいあるんでしょうか
◎生活福祉部長(鹿島郁弘)
まず,申請からいわゆる保護の開始に至る期間の問題でございます。先生おっしゃるように,生活保護法の24条では14日以内ということでございます。現在,その14日以内にできている部分,あるいは,それから30日という一つの,24条ではただし書きで30日以内ということも書いてございます。それから30日を超える部分ということですが,申し訳ございませんが,そういう風な統計の取り方を我々致しておりませんので,その分類については,どれだけということは申し上げられません。
なお,職権の部分での適用につきまして,現在,ちょっと手元にきちっとした資料がございませんが,多くはホームレスの方に対しては職権保護ということで適用させていただいているという風に考えております。
◆委員(加藤広太郎)
法律で14日以内に認否をしなければならないと,こういう風になっているにもかかわらず,それが今までほとんどされていないということで,いろんな議会での議論もあったと思うし,生活と健康を守る会とかいろんな方々から話が行ってますね。そういった法律に基づいてやれておるのかやれてないかということが数字が出せないというのは,何を考えているんですか。
◎生活福祉部長(鹿島郁弘)
我々,統計については,すべて機械的な部分で把握をするというのが基本でございます。いわゆる機械の部分としてこういう入力項目がないということで,申し訳ございませんが,統計上の資料がないというところでございます。
平成16年 12月 普通予算特別委員会第2分科会(第2回)-12月07日−02号
◆委員(井上けんじ)
聴いていますと,実際,要介護認定をしてもらったとすれば,必ずしも自立の人ばっかりじゃないという現状の方もいらっしゃるんじゃないかなという気がするので,その辺りの人たちのどういう現状を,養護老人ホームのそもそもの性格と,入っておられる方の症状と言うんですか,その辺が今後の,私は,一つの課題になってくるんじゃないかなという気はするんですけれども。
それともう一つは,最近聴いていますと,サラ金から逃れられるとか,婦人保護施設とか保護所というわけじゃないけれども,養護老人ホームのそういう入り方なり性格と言うか,ちょっと昔と変わってきている面なんかも社会経済状況の変化によって一部生まれているのではないかと思うんですけれども,この辺りで養護老人ホームをどういう風に今日の現状を見ておられるか,あるいは国の方の動向でも,見直しと言うか課題になってきていると思うので,ここら辺り,現状の認識と,国の方で何らかの動きがあれば,これについても併せて紹介をしていただきたいんですけれども,この辺り,どうでしょうか。
◎長寿社会部長(前田治彦)
確かにホームレス的な人で金銭がないという方で養護老人ホームに行っていただいているというケースがあるのは実態でございます。国の方の動向につきましては,現在,措置費制度と介護保険制度の在り方について検討されている途中で,介護保険の方に移行も含めて検討されていると。京都市ではその動向を見据え,また,老人ホーム施設協議会と検討等を重ねていると,こういう状況でございます。
平成16年 11月 普通決算特別委員会第2分科会(第3回)-11月24日−03号
◆委員(橋村芳和)
それから,都市問題の課題として,ホームレスの問題があるんですけれども,今年の8月に京都市ホームレス自立支援等実施計画が出て参りまして,これ,全国的な課題であるんですけれども,前から何回も採り上げているんですけれども,平成15年2月の調査では,全国的に2万5,296人おられて,トップが大阪市の6,603人で,我が京都市は,その1割の大体624人という形での記録がされておりまして,今もこれに近いのかなという気がするんですけれども,ホームレス施策というものは大変いろんな,人権の問題やとか差別の問題とか,また,病気の問題,福祉の問題,雇用の問題,すべてが集約されたのがホームレスの皆さんに対する施策やと私は思っているんですけれども,今後どのようにこの事業を展開されていくんでしょうか。
◎生活福祉部長(鹿島郁弘)
ホームレスの方でございますけれども,調査をしたのが15年ということでございます。その後,まだ全国の調査というのは5年後と聞いていますのでそういう形になろうかと思うんですけれども,現在,日々ですが,下京の区役所の方でパンと牛乳をお配りさせていただいている事業を実施しております。その推移を見ますと,この624人おられたころよりは,若干件数が減ってきているのかなというような状況でございます。
それから,このプランは8月に我々,作ったわけでございますけれども,京都市の特徴としては,若いし,ホームレスになる前は,いわゆる常用の雇用形態に就いていた方が多いとか,それから自立の意欲が高いとかいうような特徴が全国に比べてございます。我々は少しでも就労に対しての支援をバックアップしていきたいということで,自立支援センターを間もなく開設して就労支援を充実させていきたいと,このように考えております。
◆委員(橋村芳和)
私,結構活力のある都市に,当然,ホームレスの皆さんは集まってきはるという風には思っておったんです,やはりいろんな条件が整っておるから。結果的に,大阪市に圧倒的に多い。大阪,東京都。そやけど,京都は第5位です。しかし,その一方で,我が党の先生のお教えを頂きましたら,それだけやなくて,施策の行き届いた所には,当然,施策がしっかりしているさかいにたくさん来ていただけるという話を聞きました。当然,ほんなら,京都市もこういった施策をしっかりと打ち出していく,頑張っていくのであれば,そういった方々が,大阪は6,000人ですので,京都は600人ですけども,当然,京都が施策的に頑張れば頑張れるほど大阪の方から来られないのかな。それで,実際,今後どのように予算的にも人員的にも行くぐらいの覚悟はあるのか,その辺をちょっとお聞かせいただきたいと思います。
◎生活福祉部長(鹿島郁弘)
歴史的に見ますと,やっぱり大阪とか東京というのが多いのは,要するに寄せ場と言うんですか,そういう建設業に携わっておられるような方々が,昔の言葉で言いますと日雇いと,そういう方々の地域があって,元々多くおられたということがございます。京都の場合は,そういう特性がございませんので,そういう意味で,600人ぐらいに今なっているのかという風に思っております。我々,この部分につきましては,厳しい財政状況の中ですが,一定予算も増額を徐々にした中で施策をしていくということで,今後もこの部分につきましては,予算的な枠取りを大幅に増やすということは,なかなか難しい状況かもしれませんが,しっかりと実効性のある施策を続けていきたいという風に考えております。
◆委員(橋村芳和)
やるべき施策はしっかりとやっていくけれども,やはり身の丈に合った部分,自分の財政状況とか現状に,それをしっかりと捕らまえていただきまして,進めていただきたいと思います。
平成16年 10月 交通水道委員会(第10回)-10月22日−10号
◆副委員長(佐藤和夫)
実は,私,昨日,鴨川の塩小路から二条まで,左岸をずっと自転車でチェックさせていただいたんですが,大変放置自転車等が流されておりまして,見苦しくはなっていたんですけれども,ホームレスの方々の支援をする団体の事務局の方と御一緒に,8月7日のときには,ダンボールハウスが流されるわけはなかったんやけども,今回はそういう面で言うと被害がホームレスの人たち出ていましたわ。命からがら逃げたんだとか,おっしゃっておられましたが,ただ気になりますのは,そういう警報が出ている際には,消防局の方では一応見回り等はやっておられるようですが,例えばポンプ場の所で排出等をされる場合,内水の排除をされる場合については,しかるべき警報等,周辺の状況などは一応チェックされておられるのかどうなのか,その点をお聞きしておきたいなと思います。
それは,私の住んでおります伏見区の宇治川周辺では,一応天ケ瀬ダムからの放流がある場合には,河川等におられる人に対する放送等チェックがあるわけですけれども,そういう河川域での警報,警戒体制については,もちろん第一義的には,消防とか警察,あるいは土木の世界だと思うんですけども,同時に排水場とのかかわりでは,多少かかわりが出てくるかと思うんですが,そういう点でのポンプ場等の周辺での排出する作業のときの警報などのチェックは,どんな風に行っているんでしょうか。
◎上下水道局理事(弘元晋一)
下水の方では,ポンプ排水するときに,警報とかそういうことは致しません。なぜしないかということなんですけれども,宇治川とかそういう天ケ瀬ダムからの放流と言いますのは,著しく水位とかに影響致しますので,されるわけですけれども,私どもの方は,そんなに放流河川に著しい水位の上昇とか,そういうことをもたらしませんで,警報とか,周辺にそういうことをするようなことは致しません。
ただ,例えば久世のポンプ場なんかですと,下流の方に羽束師のポンプ場,これは河川の方が管理しているポンプ場がございますが,そういう所と,水位がどういう風になるかというのは,連携を取りながら放流量を決めたり,ポンプの運転をしていくと,そういう風な状況でございます。
◆副委員長(佐藤和夫)
気になりますのは,山科川なんかの場合,宇治川との合流点が近くて,それで和泉のポンプ場からの排出量いかんによっては,ほとんど山科川,結構上の方まで逆流するんですよね。それで,思わぬ護岸の洗掘などが起こったりなんかしておったわけですけれども,排出権があるんだから排出するというのではなくして,やはり逆流しているときに放出すると,周辺に与える影響がものすごく大きいのではないかなと思うんですが,そういうチェックというのはもちろんあるんですよね。
◎上下水道局理事(弘元晋一)
和泉のポンプ場につきましても,雨天時逆流したり,水位が上がったときには,和泉のポンプ場から排出する量につきましては,地方整備局の方から4.6トンだったと思いますけれども,それ以上は放流してはいけないということになっておりますので,それ以上の量が流入してきても,調整池なり,桃山の幹線に雨を貯留するという風な仕組みになっております。
平成16年 8月 厚生委員会(第8回)-08月11日−08号
○委員長(玉本なるみ)
まず,京都市ホームレス自立支援等実施計画案について報告を聴取致します。
理事者,報告願います。鹿島生活福祉部長。
◎生活福祉部長(鹿島郁弘)
それでは,この度取りまとめました京都市ホームレス自立支援等実施計画案について御報告を致します。お手元に策定経過を記しましたA4の一枚物の資料と,それから,実施計画の内容を取りまとめました冊子の2点をお配りしておりますので,御確認をお願い致します。
まず,策定経過でございますが,A4判の一枚物の資料でございますが,本計画は平成15年12月に本市関係部局によりますホームレス自立支援等連絡調整会議を設置し,本市内部において検討協議を行うとともに,京都府及び京都労働局等関係行政機関,また,京都弁護士会や当事者及び支援者団体,関係施設等の民間団体とも協議を重ね,この7月6日から26日には市民の皆様の意見を聴くため,パブリックコメントを実施したうえでお示しをさせていただいているものでございます。
なお,本計画につきましては,本日,先生方の御意見も踏まえ,できる限り早期に策定をしていきたいと考えておりますので,よろしくお願いを致します。
次に,冊子の方を御覧ください。
まず,計画の目的についてでございますが,冊子の1ページ目の上段に計画の目的がございます。本計画は,一人一人が個人として厚く尊重される,すべての人が生き生きと暮らせるまちの実現の一環として,自立意思がありながら,ホームレスとなることを余儀なくされている人々が抱える諸問題の解決を図ることを通じて,健康で文化的な安定した生活を送ることを目的に,ホームレスの人権に配慮し,かつ地域や民間団体の理解と協力を得ながら,総合的に推進するための自立支援の施策をまとめたものでございます。
次に,計画の位置付けについてでございますが,2ページ目の下段のイメージ図を御覧ください。
まず,本計画の策定の背景と致しましては,自立の意思がありながら野宿生活を余儀なくされたホームレスが,本市も含めまして全国に多数存在していますが,そのようなホームレスの方が健康で文化的な生活が送られていない現状がある一方,地域社会とのあつれき等が生じている状況を踏まえて,ホームレスの自立の支援等に関する施策を総合的に推進するため,平成14年8月7日にホームレスの自立支援等に関する特別措置法が施行されました。本計画は,同法の第9条第2項の規定に基づき,平成15年2月の全国実地調査や国の基本方針を踏まえ,府が定める実施計画と連携をして策定するものであり,また,京都市基本計画第2次推進プランでも政策項目として掲げているものでございます。
続きまして,3ページの表を御覧ください。
計画の実施期間につきましては,平成16年8月から平成20年度末までの約5年間を予定しております。
次に,本市のホームレスの現状及び特徴について御説明致します。4ページをお開きください。4ページの下の表及び棒グラフでございますが,平成15年2月の実態調査結果によれば,本市のホームレスの数は624名と,東京23区を含む政令指定都市の中で5番目となっております。
続きまして,5ページの上段の表及び図を御覧ください。
市内におきましては,京都駅を抱える下京区や大型商業ビル等を抱える中京区等の中心部に多い状況となっております。
続きまして,同じ5ページの下段の表及び円グラフを御覧ください。
生活場所については,約7割が河川を生活場所としており,全国数値と比較しまして,構成比が高くなっております。
次に,6ページ上段を御覧ください。
聴き取りによる生活実態調査によりますと,本市のホームレスの特徴と致しましては,比較的年齢が若く,ホームレス期間が短期であり,ホームレスになるまでには比較的安定した生活基盤を持っていた者が多く,かつ就労による自立意欲が高い者が多いことから,今後,就労機会が確保されるならば,安定した社会生活を営むことが可能なホームレスの割合が高いこと,それに,福祉サービス等を利用するホームレスの割合が高いことが挙げられます。
続きまして,本市におけますホームレスの支援施策の概要につきましてでございますが,7ページを御覧ください。
本市におきましては,これまで,福祉,医療関係を中心にホームレス支援施策を実施してきており,一定の成果を挙げておりますが,先ほども述べましたように,最近では国の基本方針にも示されているとおり,就労の機会確保をはじめ総合的な支援が必要な状況になってきております。
次に,ホームレス支援施策の目標及び取組の柱について御説明を致します。9ページの中段を御覧ください。
本市では,国が示した取組方針や平成15年2月に実施しました本市の実態調査結果を踏まえたうえで,ホームレスが自らの意思で安定した生活を営めることをホームレスの支援施策目標に掲げ,そして,この目標を推進していくための取組の柱として,就労による自立を支援する施設である自立支援センターの設置を中心としました自立支援施策の推進,関係行政機関の密接な連携による総合的な支援,地域社会における理解の促進と民間団体等との連携による支援の三つを掲げております。
続きまして,具体的な取組方策でございます。18ページから19ページに記載をしておりますので,御覧ください。
本市におきましては,先ほども述べました三つの取組の柱を基に,@からIに掲げます10の重点取組項目を設け,ホームレスの自立支援施策を推進して参りたいと考えております。このうち,主な施策について御説明を致します。
まず1番目のホームレス自立支援事業の推進につきましては,10月に設置予定の京都市自立支援センター,仮称を中心とした生活相談,職業相談の実施等を通じて,ホームレスの自立支援を推進して参ります。
二つ目の就労機会の確保につきましては,きめ細やかな職業相談やホームレス就労支援連絡会議,仮称の設置等により,ホームレスの個々の就労のニーズや職業能力に応じた対策を実施して参ります。
3番の安定した居住場所の確保につきましては,民間団体である京都自立支援バックアップセンターとの連携を通じた,保証人の確保が困難な方への支援等を実施して参ります。
4番目の生活相談等による各種ニーズの把握と,個別事情に即した支援につきましては,債務問題等に係る法律相談を実施して参ります。
7番目のホームレスへの理解の促進と人権擁護につきましては,人権研修の開催を通じた人権啓発等に関する取組を実施して参ります。
最後に,実施計画の推進体制でございますが,17ページに戻っていただきたいと思います。17ページでございますが,実施計画の推進体制につきましては,行政だけではなく,本市関係行政機関,地域,民間団体等が連携して推進するとともに,計画の進ちょく状況の点検を行って参りたいと考えております。
また,計画の実施期間が満了する平成20年度末には,これまでの計画で新たに判明した課題等を明らかにしたうえで,計画の見直しを行って参りたいと考えております。
説明につきましては以上でございます。よろしくお願いを致します。
◆委員(倉林明子)
この案の策定についてパブリックコメントを求めておいでですが,この期間で寄せられた件数及び主な意見,それが,この計画案に反映されているのか,それとも,今後反映したものとして作るのか,その点は,まずいかがでしょうか。
◎生活福祉部長(鹿島郁弘)
この間にパブリックコメントとして寄せていただきましたのは4団体,それから,個人では14名の方でございます。団体の方につきましては,これまでからいろんな関係もございまして,より細かな意見を頂いている所があるわけでございますけれども,それから,個人の方につきましては頂いているわけでございますが,要約致しますと,やはり就労機会の確保という部分が意見としてかなり出ているところでございます。その部分につきましては,先ほども計画の中で説明をさせていただきましたが,就労支援ということで力を入れて取り組んで参りたいという風に考えておりますし,その趣旨につきましては,計画の中に十分意図として盛り込まれているものという風に考えているところでございます。
◆委員(倉林明子)
就労機会の確保,これが主なものということで,本当にそのとおりだという風に思いますし,この自立支援計画そのものも,就労機会をどうやって確保していくのか,そこが自立支援のかぎだという位置付けになっているという点は,よく理解できるものとなっていると思うんです。
そこで,特に京都市のホームレスの実態調査を踏まえて,70.5パーセントの方が自立センターを利用したい,就労と社会復帰への意思が強くあるというのは大きな特徴でもあるという風に受け止めることができると思うんですが,全体のしっ皆調査ではありませんので正確な数にはならないと思うんですが,ホームレス全体の7割余りが自立センターを使いたいという御希望をお持ちだとすると,今度の計画で自立センターを造るということで,これは大きな前進だという風には思うわけですが,枠が1箇所20名という規模ですので,本当に,そういった意味で,どれだけニーズにこたえていけるのかというところは,これだけではないとはいえ,そこが大きく問われ所になってくるんじゃないかと思うんです。
そこで,自立支援の法の目的を達成するということも含め,この計画で一体どこまで持っていくのか,自立支援の援助をどこまでするのか,計画に,そういった点での数値目標をしっかり掲げて取り組んでいくべきではないかという風に思うんですが,その点では,設置と人数等にはありますが,どこまで持っていくんだという点での数値目標がないという風に思うので,いかがお考えでしょうか。
◎生活福祉部長(鹿島郁弘)
まず,就労の支援の一つの大きな柱として,今回,10月から,年度後半から自立支援センター,定員20名ということで開設を,委託のうえで,予定をしておるわけでございます。
他都市の,何都市かで既にされているというような状況もお伺いを致しますと,大体40パーセントぐらいの方がしっかり就労をして,そして自立をされているということでございますので,当面,それに目標を置いて取り組んでいきたいという風に考えているところでございます。
◆委員(倉林明子)
当面の他都市並みを目指したいということであるならば,計画にも,その点はしっかり入れ込むべきだという風に思いますし,その他の所でも数値化できる目標という点では,5年後の見直しの際にも指標となるものだと思いますので,数値化した目標を入れていくということでの努力を求めておきたいという風に思います。
そこで,就労の難しさという点なんです。平均年齢が京都市,54歳ということで,比較的まだお若い方が多いということではありますが,ハローワークで仕事を探しているというお話をお聞きしますと,もう50歳を超えたらほとんどないというのが実態です。そういう点では,これまで,ある程度高齢の所にあった仕事さえも若年の方々に,先に回ってしまうということで,一般の方でも就労の機会確保に,本当に苦労されているという状況です。そこで,本当にハローワークとの連携等,また京都府労働局との連携を強化していくんだということではありますが,肝心の就労確保ということをどれだけできるかというところが,もうキーポイントになると思うんです。
そこでまず,ホームレスの方々からも御要望としても出ている,入り口で一番困難になるのが,ハローワークから返事をもらう連絡先がないと。こんな所から,まずお困りなんです。そこのクリアなんかも具体的にどうしていくのか。それから,一般の方々でも苦労されている就労の機会を確保するという特別の困難さを伴う課題になっている中だと思いますが,そういう点で,一般的にハローワークとつなぐ,労働基準局とつなぐというだけでは,就労の確保には,実際的にはつながっていかないと思うんですが,その点での踏み込んだ対策についてはどのようにお考えでしょうか。
◎生活福祉部長(鹿島郁弘)
まず,関係部局と言うんですか,関連機関との連携のお話でございます。中心は,京都労働局ということとハローワーク,国の方になってくるかという風に思っております。今回,自立支援センターを設置すれば,かなり今まで以上に緊密な関係になってくるのではないかと。例えば向こうの相談員の方が来ていただくとかいうようなことも考えられますし,そうした,より実効性のある連携体制ということを考えて参りたいという風に思っておりますし,それから,今現時点でも,中央保護所において,自立支援事業という形で類似した事業は部分的に実施しておるわけでございますが,そういうときにも,中央保護所を連絡先として御活用いただいているということでございますので,その点につきましては,自立支援センターが出来れば,当然のことながら同様の取扱いができるものだと考えております。
◆委員(倉林明子)
先ほども指摘しましたが,1箇所20名という枠でありますから,自立支援センターを利用したら確保できる連絡窓口は確かにできると思うんです。ただ,入れないけれど意思はあるという方々に対しても,連絡窓口の確保って要ると思うんです。その点では,自立センター,一遍に見合うだけ造れと言っても,その困難はよく理解できますので,自立センターを利用できない方々にもハローワークとつながる方法,手段の検討というのが,一層自立支援に向けて検討すべき事項だと思いますので,その点では工夫が望まれると思います。
それから,改めて,就労機会の確保をどうしていくのか,これは公的就労も含めて,足を踏み出している大阪などの例も,間接的にではありますけれども,あるようです。京都が大阪並みの公的就労の確保ができるのか,規模が違うという議論もあるかと思うんですが,失業状況,就労機会の確保の困難さから見て,そういう点での足を踏み出した就労機会をどう作っていくか,個別,ホームレスに限らず,ホームレスを生まないという観点からも,仕事を作っていくという観点から取組されることは,全市的に求められることだと思いますので,その点での検討の輪を広げると言いますか,対策が必要ではないかと思います。それについては改めて見解をお聞かせ願いたいのと,もう1点,ホームレスの方の福祉対策ということで,改めてきめ細かな項立てがしてあります。必要なことだという風に思うわけですが,特に,私,気になっておりますのは,ホームレスの方がどこに相談に行けばいいのか。例えば病気になった,例えば人権侵害を受けた,例えば嫌がらせ,暴力等の被害にあったと,こういうときにどこに行ったらいいのか,どう発信したらいいのか,そういうことについては,連絡先と言いますか,窓口をどうするのかということをしないと,折角こういう対応のマニュアルや施策を作っても生きないという風に思いますので,その点での具体化,今考えておいでのことがあれば御説明をいただきたいと。
◎生活福祉部長(鹿島郁弘)
就労先の確保という,いわゆる,直接行政がそこの部分で何らかの役割を果たせないかという御質問かという風に思っております。確かに,大阪の場合には,いわゆるあいりん地域での清掃業務というようなことでされているという風に,我々,お伺いをしているわけでございます。ホームレスの方の現状から見ますと,仕事として,例えば河川敷でありますとか,公園の清掃というのが,御本人たちの要望としても挙がっているのも確かでございます。京都市の現状を見ますと,そこにつきましては民間業者でありますとか,あるいは地元でありますとかという形で,現在既に委託なり補助なりというような形がされているということでございますので,なかなか新たな機会を見いだすということが,ちょっと難しいのではないかなという風に考えているところでございます。
それから,相談の窓口につきましては,我々,一義的には,やはり福祉事務所という風に思っておるわけでございますが,中身的に,法律の問題等色々,いわゆる債務等の問題もございますので,今後,先ほども申しましたけども,民間の色々な協力をしていただいている団体ともよく相談をしまして,役割分担をしっかりとしていきたいと,このように考えております。
◆委員(隠塚功)
この中で,安定した居住の場所の確保ということが挙がっております。これは,ホームレスとは別の立場の方ではありますが,例えば私どもが住んでいるような地域でも,鴨川を歩いているときに,特に夕方,若しくは早朝,散歩をしようと思ったときに,河川敷を占領されている状況が大変怖いというようなことがあって,そういうことに対して,やはりちゃんと住んでもらう所を作るとかいうことで,その場所から移動していただくことはできないのかというようなお話が現実にあります。そうしたときに,今回のような形で安定した居住場所の確保ということを掲げていただいていることについては,ホームレスではなくても,一般市民の皆さん方も御理解をいただけることだと思うんです。ただ,この中身を見たときに,本当にそれで解消できるのかなというのが,正直,疑問に思う部分があるわけです。例えば保証人確保に向けた支援団体との連携とありますが,そういうような保証人がいるいないの以前に,先ほどの倉林委員のお話のように,要は安定した収入がなかったら,こういった所にお世話になれる状況にもならない。また,市営住宅においても,こうした単身者向けの募集制度の活用ということでありますけども,それについても,やはり一定金額掛かることを考えたときに,そこへ積極的に手を挙げて移動していただける可能性が,本当にどれだけあるのかなという風に思いますと,確かに,項目としては取り組んでいただくということが見えてくるんですが,実態として,本当にこれが今の600数十名の皆さん方のうちの何割が,このことに対して具体的に行動を取っていただけるのかというと,甚だ疑問に思えてならないというのが私の率直な意見でございます。そういう中で,今,局としてこういうことを具体的にした場合,本当にどれぐらいの方が,取りあえずは,こうした相談を含めて来ていただけるという風に御想定をされているのか,その辺のお考えをまずお聞かせいただけませんでしょうか。
◎生活福祉部長(鹿島郁弘)
今後,計画を策定し,実施をしていくわけでございます。これまでの施策の状況というのが7ページに書かせていただいているわけでございますが,やはり福祉施策が中心でございまして,市内の14の福祉事務所,とりわけJR京都駅周辺を所管しております下京福祉事務所等におきまして,生活相談をさせていただいているということで,日々,下京の方では200人程度の方がお見えになるというような状況でございますし,今後,そういうものは引き続きやって参りたいと考えておりますし,先ほど申しましたけれども,自立支援センターの新しい開設でありますとか,関係の民間団体でのバックアップセンターとの連携等によて,相談から,更に具体的な施策の適用に結び付けられるように,着実に進めていきたいという風に考えているところでございます。
◆委員(隠塚功)
数値目標,先ほど倉林委員がおっしゃっていましたが,そういったことも含めて,今のお話では,そういう風に動いていくという意向としては理解させていただくんですが,ただ,実際にスタートしたときに,本当に来ていただけるかどうかについては,ふたを開けてみないと分からないような状況が,どうも見受けられるなという風に思います。そういう中で,やはり具体的に,じゃ,どれぐらいの賃料ならば入っていただけて,そういうような意識調査も含めて,どこまでされて,結果として,その624名のうちの,例えば1割でも,本当にこういった形で安定した住居に入っていただける状況を作る,その辺の具体的なものを,今後については,よりそういったホームレスの皆さん方の更なるヒアリングを含めて行っていただいて,そして,安定した生活ができるようにお願いをしたいという風に思います。
先ほども言いましたけども,観光都市ということもあって,やはりブルーシートがいろんな所に張られていることとか,やはり河川を占領されていることについては,決していい状況ではないと思いますし,そういう意味で,この部分,一般の市民の皆さん方にも御理解をいただける所として,更にここに工夫をいただいて,こうしたホームレスが京都の中で,大変,ブルーシートとかで目立つような状況でなくなることに,少なくとも御協力を,そして努力をしていただきたいという風に思います。そういう意味で,何とか数値目標,そして後は,どういう家賃水準であれば入っていただけるのかということのヒアリングについても行っていただきたいという風に思います。それが可能かどうかということを,ちょっと最後にお答えいただきまして,終わらせていただきます。
◎生活福祉部長(鹿島郁弘)
当然,安定した住居を確保するということになって参りますと,家賃の問題が出てくるわけでございます。我々,これまでから,必要に応じて,まずは本人が自立の努力をしていただく,しっかりと働いていただいたお金の中でそれを賄っていただくというのが基本でございますが,必要に応じて生活保護の適用ということも,これまで,して参っておるわけでございます。そういったことで,今回の計画も十分に踏まえながら,引き続き取り組んでいきたいと考えております。
平成16年 3月 普通予算特別委員会(第4回)-03月18日−04号
◆委員(西脇尚一)
それに関連を致しまして,この間,局質疑のとき,ホームレスの話を致しまして,何かだれが統計を取ったのか知らんけど,京都には625人のホームレスさんがおいでになるそうなのです。
僕は,東本願寺の横に住んでおりまして,御案内のように,東本願寺,国道24号線がう回を致しておりまして,本願寺の前は直線で,あの真ん中に当然グリーン,公園,敷地があります。あれが京都市の管理ということになっております。それでまた,噴水だけが本願寺やと言うています。ややこしいのや。どっちでもいい。
そこで,何人かちゃんとホームレスさんがお住まいになっているわけなのです。ちょいちょいそこからまた,元気のいい,元気のいいのか,元気が悪いのかしら,出てきはって,七条からあそこのあの辺に布団を敷いて寝たはる,それも問題。
それから,公園の中で,最近非常にあの生活が充実をしてきまして,寒いのもあります。もう机を置いて,いすを置いて,ちょいちょい顔を合わせてはりますのや。あれを当然観光客なんかが来て,見られたときに,東本願寺の場合は割と,余談ですけども,ちょっと京都へ来て,二,三十分時間がある,本願寺でも見に行こうかと言うて,割合に烏丸通りは京都駅から東本願寺の人が多いのです。
すると,皆あれを見られて,もう僕らも地域から,もう始終文句を言われて,区役所も消防署も警察も色々言うているのですけど,なかなかあれが出られない。
ところが,今度の平成16年度の予算で見ると,ホームレスの再生ということで2,000万円か3,000万円の予算が付いております。これは具体的に何やと言うたら,何かもう一遍職能訓練をやって,社会復帰をするための補助金やということで,これはこれでいいわけなのですけども。
川の下に住んでおいでになる方なんかはちょっと後回しにして,一遍あの本願寺の公園の中に住んでおいでになるホームレスさんを一つ優先的に何とか御指導をいただいて,これも今のことや,へたな日本語を使うと,すぐマスコミの種になりますさかいに,上手におしゃべりやっしゃ。大変申し訳ない言うて,何とかあれを市長さん,やっぱりあれしてもらわんことには,今言うように,ほうっておけと言うのと違いまっせ。丁重にちゃんと,折角2,000万か3,000万,予算が組んでありますのやから,この中である程度優先的にあの人たちにちゃんと話をして,何とかちょっと住まいを宿替えさせていただくとか,何かこれ,何とか具体的にならんのかと。
二,三日後に,本願寺の連中とちょっと飯を食うことがありますのや。このときにちょっと本願寺の連中にもよう頼んでおかんならんので,これは一遍ちょっと具体的に検討をしておいていただきたいと思います。
◎副市長(松井珍男子)
私からは,ホームレスのことについてお答え申し上げます。
今年,新年度予算で,ホームレスの自立生活支援センターの運営ということで2,800万余りをお願い致しております。中身と致しましては,民間アパート等を借り上げまして,定員20人で自立支援をしていこうということでございます。
西脇委員御指摘のように,その制度を活用して,東本願寺の前の皆さんを対象にして,そういうことができるのかどうか,一つよく検討をしてやって参りたいと,このように思っております。
◆委員(西脇尚一)
分かった,分かった。頑張ってやってくれ。
二,三日向こうになると,本願寺の連中とちょっとそういう話をすることがあるので,それまでに何か具体的なもうちょっと前向きな話が,おれがかかわるようやったら是非聞かせてほしいとお願いしておきます。
平成16年 3月 普通予算特別委員会第1分科会(第8回)-03月15日−08号
◆委員(今枝徳蔵)
御池のシンボルロードもそうやと思うんです。あそこで浮浪者のおっちゃんが寝てる,そんなことではどうしようもない。それからまた,ホームレスのことを採り上げたら,東本願寺の前も今,青いテントが増えてきました。あれ,観光のお客さんを迎えて,一歩ぱっと出てきはった所があそこなんです。そこにばーっと大阪の動物園の裏みたいな,あんな一番メインの所でああいうのがあるというようなことも,やっぱりもっと観光の部分から,これはもう困るねやと。ほんならあれはどこやと言うたら,あれは建設や東本願寺や何やと,そんなことを言うてんと,やっぱりもっともっと存在価値を示して,そういうことを採り上げていって,観光と,そしていろんな京都市の施策とをもっともっとつなぐという風にしていかなあかんと思うんですけど,どうでっしゃろ。
平成16年 3月 普通予算特別委員会第2分科会(第8回)-03月15日−08号
◆委員(久保省二)
是非今後の御努力を御期待したいと思います。よろしくお願いします。
次ですけれども,この度,ホームレス対策ということで,予算が大きく5,280万円,前年よりも3,500万円,プラス重点枠とし自立支援センター運営ということで設置が打ち出されておりますけれども,法律が昨年できまして,地方自治体として実態の調査をして,そして施策を策定して,それを実施するということが義務付けられたんですけれども,今の法律ができてから,今日までのホームレス対策の状況,どのような状況に立っているか,数字の推移も含めて簡単にお聞かせいただきたいと思います。
◎生活福祉部長(鹿島郁弘)
ホームレスに対します対策の件でございます。先生御指摘のとおり,昨年にいわゆるホームレスの自立支援法と俗に言われますが,それができまして,そして,昨年2月でございますけれども,実態調査を実施致しました。その結果,本市では624人のホームレスの方が確認をされたということでございます。
その後,本市につきましては,これまでから福祉事務所等でホームレスの方の相談をお受けをし,必要に応じまして,中央保護所の入所とか,あるいは医療が必要な方については医療の提供をするというような支援策を行って参りました。
昨年でございますが,それからライフサポートセンター結という所に共同の生活支援事業として小規模の共同生活,6月に開設致しました。ここは,居宅生活が単独では非常に困難な方,60歳以上の方に入っていただきまして,そこの指導員による生活訓練とか,生活相談を実施するということで,定員につきましては10名というようなことで実施をしてきたわけでございます。
それから,先生御指摘がございましたけれども,来年度につきましては,自立生活支援員を配置致しまして,中央保護所の退所後にスムーズに居宅生活ができるように支援をしていくとともに,就労活動の支援をするために,自立支援センターの新たな設置を予定しております。
以上でございます。
◆委員(久保省二)
今,ホームレスの問題は,私たち現場からすれば,生活保護を受けておられる方以上に生活自体は厳しい。その中で生活しておられる方が624人ということでございますけれども,この度東京都では,ホームレスの自立サポート支援事業ということで,来年度から都営住宅や借り上げた民間アパートを低家賃で貸して,自立に向けた支援を行うということで,公園の本来の機能も回復させるということで,2年間の期限付きで実施が打ち出されておりますけれども,本市におきましても,自立支援に向けて,今後特にどのような,その住居におきまして,また仕事の支援におきまして,方向を考えておられるのかお聞きしたいと思います。
◎生活福祉部長(鹿島郁弘)
一つは,先ほど申し上げましたけれども,自立支援センターを設置致しまして,就労に対する支援を充実させていきたいという風に思っております。
それから,現在関係局と集まりまして,ホームレスに関する庁内の連絡会議を持っております。そこの所で,ホームレスに対します実施計画を6月をめどに現在策定をしているところでございます。そこにおきまして,福祉施策のみならず,総合的な対策を考えて参りたいという風に考えております。
◆委員(久保省二)
本市,観光都市として,全国から,また世界から観光客を迎える都市としても,ホームレスの対策を是非,強力に推し進めていただきたいと思います。
◆委員(佐藤和夫)
できましたら,今の言った項目,高齢者の所がちょっと抜けているんだけども,ペーパーで整理した形で出していただきたいなと思います。
それから,次に行きますが,ホームレスの小規模共同生活支援事業と,それから重点枠として自立生活支援事業というのが打ち出されました。その民間アパートの借り上げなどが20人の枠ということで,原則3箇月の入所期間ということですが,その3箇月を継続して,なおかつまだ自立のめどが立っていなかったというような場合については,生活保護の住宅扶助は打たないのかどうなのか,その辺の所はいかがかなという風に思います。
それから,自立生活支援員を中央保護所の方に配置されるということですが,ケースワークの専門性が大変高い所だろうと思うんですが,どのような資格のある人,あるいは経歴のある人を配置されていくのか,その辺についてはいかがでしょうか。
◎生活福祉部長(鹿島郁弘)
ホームレスに関しますお尋ねでございます。昨年の,15年の6月に小規模共同生活支援事業と致しまして,これは単身で居宅生活が困難な60歳以上のホームレスの方について,3箇月間入っていただきまして,その中で生活訓練と言うか,生活習慣を身に着けていただくということでございます。
この部分につきましては,基本は3箇月ということで考えておりますけれども,個々の状況に応じて,若干期間を延長するというようなことで今対応をしております。
また,16年度後半に設置を予定しております自立支援センターでございますけれども,これはもう少し年の若い,いわゆる就労意欲の高い方につきまして,就労支援をしていく施設でございます。基本的には,入所期間は3箇月という風に考えておりますけれども,個々の状況に応じた対応につきましては,考えて参りたいと思っております。
それから,自立支援員でございます。これは先生も御指摘のとおり,非常に専門性等が必要となってくるものでございます。こういう方につきましては,例えば市のOBで,十分にケースワーカー経験が豊富なような方とか,あるいは社会福祉士等に準ずるような資格を持っておられるような方,こういう方になっていただいて,ホームレスの方の生活習慣,あるいは金銭管理能力などの指導をしていきたい,こういう風に考えております。
◆委員(佐藤和夫)
ホームレスの所について言えば,小規模共同生活支援事業としてグループホームをやっておられる所の先発の事業体の所では,おおむね60歳を基準として受け入れておられるということで,この間お話を聞いた限りでは,まだ受け入れて自立に至ったケースはなかったように記憶しているんですけれども,もう一方の後発の方は,かなり就労の方にベースを置いていることもあって,自立につながっているケースもあるということで,それは本当にホームレス歴の個人差や年齢差などもあって,なかなか一律には対応し切れない所もあると思いますので,そこは本当に柔軟にやっていただきたいなという風に思います。ホームレス問題については,一歩前進しているということで私どもも評価させていただいておりますので,是非頑張っていただきたい。