埼玉県川口市議会


平成17年6月定例会 埼玉県川口市議会 - 0615日−03

P.227 ◆18番唐澤義達議員 

大きな11 ホームレスの方の自立支援について

  今年の冬も大変寒い冬だったんですが、私ども川口玉パトというグループがあります。ホームレスの方を訪問して、少しずつでもできることをしようということをやってきたんですが、冬の間、約10回日曜日の夜に鍋などをつくって、20人ぐらいの方に配布してきました。その中で出会った方がいたんですが、その中の1人の方なんですが、私が聞きましたら、62歳の方なんですが、6年ほど前に川口市の中の鋳物工場で働いていたんですが、鋳物工場が閉鎖になり、そしてその後、家賃も払えなくなり5年間路上にいるということなんです。鋳物産業といえば、今までは川口の基幹産業だったわけです。そこで働いている方がこういうことになっている。こういう方に対して何とかして生活保護などの行政の支援はできないのかお尋ねいたします。

  私も毎日のようにホームレスの方にお話をし、特に力を入れているのは、何とか就職してもらえないかということで話しているんです。なかなかこれももう大変難しいんですが、まず最初の難関は、シャワーを浴びてないということなんです。だから、どこにも連れて行けない。病院にも連れて行けない。お願いした会社なんかにも連れて行けないんです。そういう中で、大変困っているんですが、川口市が独自の施策でシャワールームの設置ができないのかお尋ねいたします。

  また、仙台市の福祉プラザでは、ホームレスの方に月2回のシャワーを提供しているんです。川口市内の公共施設の中でシャワールームを月に数回使わせてはいただけないでしょうか、お尋ねいたします

P.248 ◎駒場徳行福祉部長 

次に、大きな11 ホームレスの方の自立支援についてでございますが、ホームレスの方の支援につきましては、非常勤特別職の巡回相談員を2名配置し、毎日巡回しながら生活上の相談や医療等の対応に当たり、支援に努めているところであり、ホームレスの方が医療機関への受診や宿泊施設への入所等を希望する場合は、福祉事務所のケースワーカーが対応し、本人の意思や状況に応じて生活保護を適用し、支援を行っているところでございます。

  お尋ねのシャワールームの設置や公共施設でのシャワー使用につきましては、財政負担の問題や職員の配置、さらには一般利用者の反応など課題も多くありますことから、今後研究して参りたいと存じます。

P.253 ◆18番唐澤義達議員 

そして、大きな11 ホームレスの方の自立支援についてなんですが、本当にホームレスの方、大変な生活をしています。シャワールームを初め、ホームレスの方の支援の検討をしっかりしていただきたいと思います。これも要望です。

P.259 ◆18番唐澤義達議員 

そして、大きな11になりますが、ホームレスの方の自立支援についてなんですが、私も3人の女性のホームレスの方と最近いわゆる聞き取り調査をしました。その人たちが言うのには、最低限として、1週間に1回ぐらいシャワーが浴びられ、そして、温かいお湯が毎日あり、そしてお握りとかあれば何とかやっていけると言うんです。女性のホームレスの方がいるというのが、まだ日本は豊かな世界じゃない。フランスの場合は、電話をすれば、すぐその日のうちのベッドと温かい食事は用意されるわけです。そういう面では、まだまだ日本は豊かな社会じゃないんですが、このホームレスの方の支援をぜひともお願いしたい、これは要望ですが、お願いして、唐澤義達の質問を終わりにさせていただきます。ありがとうございました。(拍手起こる)


 平成17年6月定例会 埼玉県川口市議会 - 0616日−04

P.366 ◆21番前原博孝議員

(4)として、新郷自然の森整備についてであります。

  ここは、森林を主体とした公園で、野鳥や昆虫も多く、子どもたちの遊び場になっています。しかし、倒木、枯れ枝、ごみが散乱し、東側の道路では放置車両があり、ホームレスが生活した形跡もあり、安全性に疑問を感じます。子どもの居場所づくりが語られる中、清潔さは安全性にもつながります。早急な片づけをお願いいたします。この公園の今後のあり方についてもあわせてお伺いいたします。

P.384 ◎林直人技監兼都市計画部長 

続きまして、大きな10 (4) 新郷自然の森整備についてでございますが、新郷自然の森は雑木林に囲まれ、自然があふれ、野鳥や昆虫も多く、子どもたちが自然と親しんでいる公園であります。また、ボーイスカウトやガールスカウトがキャンプの訓練の場として利用している公園でもありますので、安全面や環境面などの観点から倒木、ごみ等につきましては早急に片づけをいたします。

  また、公園の今後のあり方につきましては、都市化が進み、自然が失われつつある現在、貴重な自然公園でありますので、生息している昆虫、植物等生態系に配慮し、安全面や環境面に心がけた管理を行って参りたいと存じます。


 平成17年3月定例会 埼玉県川口市議会 - 0309日−03

P.163 ◆34番立石泰広議員

番の生活保護についてでありますが、先ほど部長さんから話がありました。私も説明しましたが、市内で約6,000人、民生費が約370億円の中で105億円を占めているんですね。非常に、この生活保護費が市財政を圧迫しているわけであります。1人当たりどれぐらい支給されるかというと、概ねですけれども、住宅費と生活費で12万円ですね。この12万円の支給を6,000人にやっているということであります。

 実は、平成13年5月に、ホームレスに対する特別措置法というのが、川口でも取り入れることになりまして、ホームレスの方にも生活保護費を支給するということになっています。それに伴って、そのホームレスさんを受け入れる宿泊所の提供事業なる事業を運営している方もいらっしゃるんですね。生活保護費の支給日が毎月5日なんです。5日に市役所のロビーに、私、別に無意識にロビーに行きましたら、ちょっと異様な雰囲気なんですね。川口市内に260名のホームレスの方がいるという部長さん等のお話の中で聞きました。この支給を受ける方が、もうロビーに本当に異様な雰囲気でいて、通った私もちょっと 「おっ」 と思いましたけれども、ほかの市民の方からも、何かすごい雰囲気であったというような話がありました。

 先ほども私は申し上げましたが、生活保護、必要な方については大事ですけれども、ぜひ、ニューヨークで95年に110万人いた方が、今は40万人ぐらいに減っている、就労支援をしておりますので、その点、検討していただきたいと思います。(拍手起こる)


 平成16年12月定例会 埼玉県川口市議会 - 1208日−02

P.176 ◆19番板橋博美議員 

イ 公園の増設を

 全市的に公園が不足していると考えます。今後、まちの空間としても確保が必要と考えますが、どうでしょうか。

 ウ トイレ・水道の整備について

 トイレや水道整備などの充実を。防災の点でも今後の改善が必要と思われますが、計画についてお伺いします。

P.195 ◎林直人技監兼都市計画部長 

続きまして、ウ トイレ・水道の整備についてでございますが、トイレの設置につきましては設置基準を設けており、原則、街区公園では面積2,500平方メートル以上の公園で周辺住民の同意があることと、地元での維持管理ができることとなってございます。

 水道につきましては、通常、一般的な公園には設置をしておりますが、近年、洗車、ホームレスの定住、いたずら等の問題が発生しているため、今後の設置につきましては、公園の利用状況等を精査し対応して参ります。

P.233 ◆18番唐澤義達議員 

大きな8 ホームレスの人の支援について

 川口市内でも、住む場所のないホームレスの方をたくさん見かけます。市の調査では、約70名の方がいると言われています。しかしですね、朝早く起きて場所を移動していく方もかなり多いので、そういう方を入れると、大体140名以上になるのではないかと言われています。

 私は、よく聞き取り調査をするんですが、先日も聞き取り調査をした62歳の男性の方はですね、60歳ぐらいまでゼネコンの下請けの会社で左官屋をやっていたらしいんです。しかし、ある日ですね、健康診断を受けると、もうあなたは明日からこの会社では働けないよということで、少しはお金があったんでそのまま、働かないまま住んでいたんですが、いつの間にか家賃も払えなくなり、そしていつのまにか路上生活者になった。こういう方は本当にすごく多いんですね。

 また、最近特に気になりますのは、女性のホームレスの方、多いんですね。よく見かけるんですが。私が聞き取り調査をした2件は、2件ともですが、女性が、自分の御主人にも言えない、もちろん御主人と別れて来ているんですが、そして自分の親戚にも言えないんですね。そうすると、何も言えないわけですから、市の保護はほとんど何も受けることができないんですね。そういう方にも、特に女性には何らかの保護が必要だと思うので、市のほうで何らかの本当に保護をしていただきたいと思います。

 11月に川口駅付近で、有名人だったSさんという方いらっしゃいます。Sさんなんですが、この方、私が2年ほど前の夏に、2年ちょっと前になりますが、夏に市会議員選挙に出ていったとき、意思を固めて、まず駅頭に出ていったときにですね、この方たちから、がんばれよと、ジュースの差し入れをいただいたり、コーヒーの差し入れをしていただいたりしていました。

 その鈴木さんもですね、鈴木さんになっちゃいました。だんだん元気がなくなり、川口駅周辺で寝ていることが多くなってきました。もともとこの方、鳩ヶ谷市の方だったんで、若いときはかなり政治活動したそうなんです。ですから、川口市の政治、鳩ヶ谷市の政治、お互いによく政治論議したんですが、先月、これはもう、あまり歩くこともできないということで、救急車を呼び、これは市のほうに連絡をして、ホームレス巡回相談員の方に来ていただき、そして救急車に乗せていただき、何とか益子病院のほうに入れていただきました。

 ただし、体の調子が悪く、残念ながら11日後に亡くなられてしまいました。鈴木さんの冥福を祈りたいと思います。

 そこでお願いですが、これからどんどん寒くなって参ります。昨年行われた、防寒着、下着、筆記用具などの配布の継続をしていただくために、市独自で予算化できないか、質問いたします。

P.251 ◎駒場徳行福祉部長

次に、大きな8のホームレスの人の支援についてでございますが、ホームレスの人たちへの下着、防寒着等の配布につきましては、昨年度は、県の補助対象事業であるホームレス総合相談事業費の中で配布をしておりましたが、今年度から、補助事業の使途が、生活、医療など相談事業に制限されたことから、下着、防寒着等の配布はできなくなったところでございます。

 つきましては、市独自の下着、防寒着等の配布は考えておりませんが、生活医療相談のほか、施設入所相談等の一層の充実を図って参りたいと存じます。


 平成16年6月定例会 埼玉県川口市議会 - 0615日−02

P.130 ◆20番桜井由美子議員

(4) 路上生活者の救済について

 全国で路上生活者の人数は2002年で2万5,296人と発表されております。年齢の平均は55.9歳であり、圧倒的に多いのが働き盛りの男性で、50歳から64歳の年齢階層が65.7パーセントとなっております。現在の生活保護法においては、定住先がないと保護の対象になれないと受け取る向きもありますが、それでは生活保護法の趣旨に反するものです。路上生活に至る経過は経済的な問題がほとんどであり、そのために家を出なければならない状況に至ったことを考慮すると、住むところがない人ほど緊急性があるものと言えるわけです。

 厚生労働省の調査で言えば、雇用が不安定な現在、自主的退職よりも非自主的退職が多く、更には、次の就職先が1年経っても見つからないのは45歳以上の男性に一番多く表れているとのことです。

 家のローンの返済ができずにいわゆるサラ金に借金をし、生活費までもこのような借金で補うことに疲れ、自らの命を絶つという決断をくだす自殺者が年間3万人を超える社会というのは、どのような構造でしょうか。

 2002年に成立した 「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」 について、本市はどのような対応をされているのか、以下、質問いたします。

 ア  「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」

 法の趣旨は、路上生活者の 「安定した雇用の確保」 「安定した居住の場所の確保」 「保健及び医療の確保」 と生活に関する相談及び指導の実施に大別されます。

 国・地方公共団体の責務は明確にされてはいるものの、本市としては、この法に照らしてどこまでの基盤整備がとられているのか伺うものです。

 住宅課や医療現場、ハローワークとの連携についてもお答えください。

 イ 生活保護による救済

 生活保護法第2条では、「すべて国民は、この法律の定める要件を満たす限り、この法律による保護を、無差別平等に受けることができる」 と定めています。路上生活者本人はもとより、緊急の援助要請がなされた場合、即時即応で対応しているものと考えますが、一時的な保護だけでは不十分であることは、さきの 「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」 にも書かれております。法の精神に則り対応されることを求め、現在の状況と、今後の課題についても答弁を求めます。

P.146 ◎駒場徳行福祉部長

次に、(4)のア  「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」 でございますが、本市は既に昨年4月からホームレス巡回相談員2名を配置し、路上生活者に対する生活相談を受けるとともに、健康状態等を把握し、医療等の緊急対応や居宅設定の要望に対応しております。

 また、就労意欲はあるが具体的に就職活動ができない人に対しましては、埼玉県雇用促進協議会の就労アドバイザーや公共職業安定所との連携を図りながら、就労指導も行っているところでございます。

 なお、市営住宅の入居の取り扱いにつきましては、関係部局と連携を図って参ります

 次に、同じくイの生活保護による救済でございますが、平成15年4月からホームレス巡回相談員による日常生活相談や緊急医療・施設入所等の相談事業を実施するほか、人道的見地から下着や防寒具の無償配布を行うとともに、施設入所については、自立に向けた就労指導を実施し、完全自立者9名のほか、一部自立者35名の成果を得てございます。

 なお、今後更なる内容の充実を図るため、国や県へ補助金の増額等を要望して参りたいと考えております。


 平成15年12月定例会 埼玉県川口市議会 - 1208日−02

P.208 ◆8番菅克己議員

3) ホームレス自立支援に民間の賃貸借保証制度を

 川口駅前周辺にホームレスの方々がかなりいらっしゃいます。これから厳冬期を迎えることになり、かなり生活に苦しんでいらっしゃる方々がおられるのではないでしょうか。ある冬の朝、私が駅前で演説をしているときに、私はホームレスの方に温かい缶コーヒーをいただきました。その後その方が亡くなられたことを知りましたが、その缶コーヒーの温かさを私は忘れることはできません。ホームレス自立支援の現状をお伺いします。

 そして、民間の賃貸借保証制度を利用する場合、その費用を自治体で負担できないでしょうか。お伺いいたします。

◎山崎豊保健福祉部長 大きな6の(3) ホームレス自立支援に民間の賃貸借保証制度をでございますが、まず、ホームレスの自立支援の現状につきましては、ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法に基づき、巡回相談員による面接指導をはじめ、施設入所者の方の自立支援として、埼玉県雇用対策協議会との連携により、ハローワークへの登録、閲覧、並びに面接方法や履歴書の書き方の指導、査察指導員による健康相談、就労指導等を実施しており、11月下旬現在、9名の方が自立しております。

 また、民間の賃貸借保証制度を利用する場合の費用につきましては、生活保護制度においても支給対象となっていないことから、市として独自に給付することは考えておりませんので、御理解賜りたいと存じます。


平成15年6月定例会 埼玉県川口市議会 - 0618日−02

P.89 ◆30番村岡正嗣議員

(3) 路上生活者への総合支援について

 長引く不況の中、政府がリストラを奨励するなどの悪政のもと、4月での完全失業率は5.4パーセントと過去最悪となり、完全失業者数は385万人、前年同月に比べ10万人の増加と、2か月連続の増加です。

 こうした中で、社会から阻害され、行き場を失った人たちが路上生活を余儀なくされ、増加の一途となっています。国の責任は重く、ようやく昨年7月、ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法が成立しました。その第6条、地方公共団体の責務では、地方公共団体に施策の策定とその実施を求めています。

 そこで質問です。

 ア 人権に配慮しつつ、路上生活者の実態の把握を急ぐことについてです。その際、家族のこと、体調の具合、食事のこと、心配事は何かなど、直接に聞き取ることが大切です。そうした対応はなされているのかどうか伺います。

 イ 本年4月より埼玉県においてホームレス巡回相談員がスタートし、本市には2名が配置されたとのことですが、巡回相談員の仕事の目的、相談の状況について、また、就労相談を行う職業相談員についてはどうか、伺います。

 ウは、病気や事故などへの緊急対応、更に住居の確保と雇用等について、医療機関とも連携をとりながらの総合的支援のシステムとなっているのかどうか

P.105 ◎山崎豊保健福祉部長

次に、(3) 路上生活者への総合支援についてのア 人権に配慮しつつ実態の把握を急ぐことについてでございますが、国は、ホームレスの自立の支援等に関する計画の策定及び実施に資するため、ホームレスの実態調査を行っており、その中で、食生活の状況、仕事と収入の状況、健康状態や自立に向けての本人自身の活動状況等の調査を行っております。本市におきましても、本年4月からホームレス巡回相談員を2名配置し、都市公園、河川、道路等の巡回を実施し、生活、健康、家族等の状況を把握しております。また、医療等の緊急対応、あるいは居宅設定を要する場合においても、臨機、適切に対応しております。今後も、個別の需要に応じて、生活保護の適用も含めて対応して参りたいと存じます。

 次に、イ 巡回相談員、職業相談員についてでございますが、巡回相談員制度は、生活相談をはじめとする自立のための支援を目的としており、これまでの間、延べ46人の方と面接を実施いたしました。面接内容は、屋外生活の期間とその経緯をはじめ、健康状態、家族との連絡の有無、今後の自立の意思等を伺っておりますが、その結果は、屋外生活期間は5年以上が最も多く15人、次に3年未満が6人となっております。健康状態では、よい、又は普通と答えた方が22人、悪いと答えた方が6人、家族との連絡につきましては、全員が音信不通と答えております。なお、8人の方が面接を拒否しております。

 また、就職相談員制度は、求人情報の提供及び就職指導を目的とした埼玉県の事業でありますが、これまで5人の方が就職支援アドバイザーの指導を受けているところでございます。

 次に、ウ 総合的支援のシステムとなっているのかとのことでございますが、ホームレス対策は、国、県、市が連携して取り組む課題でありますので、広域的には埼玉県を中心とするホームレス対策事業として総合的なシステムとなっております。概要を申し上げますと、本市のホームレス巡回相談によりまして、生活相談、緊急医療対応などから、生活保護法の保護の適用までがカバーされますし、埼玉県では、職業相談員として就労支援アドバイザーを定めて、福祉事務所と連絡、連携を図りながら、求人情報の提供、就職指導を行う体制をつくっております。医療、住居につきましては、必要に応じて生活保護法を適用し、対応しているところでございます。

 以上でございます。


平成15年3月定例会 埼玉県川口市議会 - 0304日−04

大きい6は、路上生活者問題について

 ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法が施行されました。 これに伴い、本市においても、ホームレス巡回相談員が配置され、相談活動がスタートしますが、まず、人権に配慮し、一人ひとりに温かい支援となるよう求めます。

 一つは、聞き取り調査による実態の把握

 二つは、健康調査、疾病による治療等、緊急な対応

 三つは、雇用の場の確保、居住の確保

 四つは、生活保護の適用など、総合的に支援されるよう求めますがどうか。

P.364 ◎山崎豊保健福祉部長

大きな6 路上生活者の対応について

 総合的な支援策についてでございますが、ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法に基づき、国において全国一斉に実態調査を実施しているところであります。 また、埼玉県におきましても、15年度から担当組織を新たに設置し、巡回相談を担当する専門相談員並びに就労相談などを行う職業相談員をホームレスの多い県南の市などに配置し、実効性のある事業を進める方針であると伺っております。

 本市といたしましても、県と連携し、巡回相談員の配置を予定しております。

 路上生活者の健康、就労や住居など、多岐にわたる課題に対しましては、ハローワーク等、関係機関と十分な連携をとりながら、生活保護の適用など、巡回相談の中で個別に対応して参りたいと存じます。

P.382 ◆21番富澤三郎議員 

3回目は昨年秋に訪れた。 そして、はっきりと感じたことは、福祉政策の末路を見せつけられたような印象を受けた。 街中は不潔になり、浮浪者があちこちに群がり、治安は悪く、我々旅行者が一人歩きできるところは市街の中のごく一部に限られた。 常に、ホールドアップされたときのために胸のポケットに20ドル紙幣を用意しておかなければならない状態であった。

 なぜ、こんなに変わってしまったのか。 その理由について、知人の駐在の人々の話を総合すると、だいたい次のようなものである。

 市の施政者は、選挙票獲得の人気とりのために、種々の福祉補助金政策を公約する。 本当に困った人を助けるにはだれも異存はないが、便乗者が出る。 例えば、母子家庭に多額の補助金が与えられることになった結果、家庭を飛び出し、遊んで子どもができたら母子家庭の申請をし、多額の補助金をもらってのんびり暮らそうというものが増加した。 こうした例がニューヨークでは実に母子家庭全体の8割にも及んでいる。 これらが財政を膨張させ、当然ながら増税にはねかえることになる。

 増税の対象は、高所得者、優良企業に向けられる。 高所得者の企業も個人もたまりかねて、ニューヨーク州から逃げ出し、その結果、税収は減少する 赤字のニューヨーク州に連邦政府も金融機関も金を貸してはくれない。 やむを得ず福祉補助金を停止しなければならない。 こうなると、補助金に頼って生活をしていた人々は直ちに生活に窮してしまう。 働く意欲がないから、盗みや恐喝をするしかない。

 その一方では、財政建て直しの行政改革で警備が手薄となって、治安が確保されない。 市の清掃作業も縮小されて、まちは不潔になった。 学校の教員も人員整理されて、授業は週4日しか行われなくなってしまった。

 このようにして、ますます住みがたい都市となってしまったということである。

 福祉がただ物や金を与えるのみであるとすれば、このように究極的には全体が弱体化してしまう。 本当の福祉とは、第三者からの援助がなくても立派に自立し得るような手段を講じてやることであると思う。

P.397 ◎岡村幸四郎市長

大きな4の福祉行政の末路についてのお尋ねでありますが、ニューヨークの事例をもとに、今後の福祉のあり方を考える上で、過度な福祉施策が及ぼすさまざまな影響など、大変貴重な意見を伺いました。

 福祉施策が単に物や金を与えることのみであってはならず、福祉の対象者が社会に支えられながらも自立心を失うことなく生活していけるような施策でなくてはならないと、改めて感じた次第であります。

 我が国におきましては、核家族化の進行などとともに、伝統的な地域や家族を中心とした相互扶助機能が衰退し、また、少子高齢社会の到来や経済の低迷によるリストラや倒産の増加など、深刻な社会情勢に見舞われており、これらを反映して福祉の対象者が増大しておりますが、その中で、本市におきましても、真に効果的な施策のあり方を真剣に考え、施策の決定に当たりましては、将来に禍根を残すことのないように慎重に対応して参る所存であります


 平成15年3月定例会 埼玉県川口市議会 - 0314日−06

○松井健一議長 これより、日程第60 委員長報告を行います。

 各常任委員会に付託した請願を除く諸議案を議題となし、各常任委員長から審査の概要と結果について順次報告を求めます。

P.490 ◎15番小沢隆治議員 

議案第36号に関わり、ホームレス巡回相談員の職務内容について、税務専門員及び就職カウンセラーの勤務態勢について等、質疑応答の後、一括採決の結果、両案は起立者全員で可決と決しました。

P.497 ◎39番村山禎議員 

社会福祉総務費に関わり、ホームレス巡回相談員について問われ、これに対して、ホームレス巡回相談員の身分は、非常勤特別職として、福祉関係の仕事経験者等の採用を予定しており、具体的な業務内容としては、月曜日から金曜日の午前11時から午後5時までの昼休みを除く5時間を勤務時間とし、ホームレスに対して緊急医療、住宅扶助及び就労相談などについて対応していくとのこと。

 また、市内の移動に際しては、自転車あるいは公用車も利用可能であり、携帯電話も貸与する予定であるとのこと。

P.519 ◆19番新井たかね議員

第1は、民生費中、ホームレス巡回相談員事業においては、関係部局との連携を十分に図り、必要な対応が図られるよう努めること。

 第2に、生活保護費に関わっては、ケースワーカー1人当たりの持ち件数が国基準の80ケース、昨年同時期の110件を大きく超え130件という状況は、人権に関わる業務であるだけに、緊急に改善すべき課題です。 自立助長の援助や指導など、本来の業務に当たれる体制と研修の充実を図ること。


 平成14年12月定例会 埼玉県川口市議会 - 1211日−02

P.181 ◆19番新井たかね議員

2) 路上生活者に配慮ある対応を

 熊谷市で、路上生活者の男性を中学生が暴力によって死なせてしまうという事件がまた起きてしまいました。 命の大切さ、人権尊重の精神など、指導を徹底するとの校長先生の記者会見での発言が紙面に大きく報道されていましたが、社会的な支援を必要とする人たちに十分な支援を行うことなく放置してきた大人社会そのものに、命の大切さ、人権尊重の立場の欠落があり、そこに起因していることを肝に銘じなければならないことを強く思いました。

 ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法の6条、地方公共団体の責務に基づき、以下質問をいたします。

 第1は、直ちに実態調査を開始すること。 これまでも申し上げて参りましたが、具体策を図るために、聞き取り調査により実態をより正確につかむことが必要です。

 第2は、国、県にも働きかけ、協力も得ながら、安定した雇用の場の確保、カウンセリングの実施、疾病による治療などの緊急対応、居住の確保、生活保護の適用など総合的な支援策を講じること。

 以上お答えください。

P.205 ◎山崎豊保健福祉部長

路上生活者に配慮ある対応をの1点目、実態調査につきましては、本年8月7日、ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法が施行されたところであり、国におきましても、全国一斉にホームレスの実態調査を行うこととなりました。 来年1月には埼玉県において詳細の説明会が開かれ、それを受けて、本市においても調査を実施する予定となってございます。

 次に2点目、国、県にも働きかけて総合的な支援策をとのことでございますが、路上生活者に対する支援策として、ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法が施行されたことにより、現在、国、県、市が役割分担を明確にしながら協議を重ねております。 本市といたしましても、国、県から示される具体策について十分検討、吟味したうえで、前向きに取り組んで参りたいと存じます。


 平成14年3月定例会 埼玉県川口市議会 - 0311日−03

(4) 人権に関わり、ホームレス・路上生活者の自立を支援する課題について伺います。

 この点については、これまでも再三再四質問してきております。 国の施策に負うところは多いとはいえ、動向を待っていたのではなかなか進まないのが現実であります。

 とはいえ、事態は大変深刻との感を持っておりますので、改めて伺います。 端的に伺います。

 政府、県への働きかけはどのように行っているのか、また、市としての独自策は検討しているのか等について伺います。

◎山崎豊保健福祉部長 大きな4の(4) 人権に関わり、ホームレス・路上生活者の自立支援についての1点目、国、県への働きかけについてでございますが、ホームレスと呼ばれる生活困難者への方々への施策は、本来的に広域行政の課題と位置づけておりますので、国、県への働きかけは重要であると認識しております。

 このため、埼玉県主催の福祉事務所長レベルの研修会等の機会に、県南に位置する各市の実情を詳しく説明し、実効性ある対策の推進について強く要望しているところでございます。

 次に、2点目、市の独自策についてでございますが、本市におきましては、応急援護対策として、医療を要する緊急の対応、あるいは住宅、就労等の条件が整った場合の住宅扶助など、生活方法に基づき実施しております。

 更に、広域的取り組みの課題としては、埼玉県健康福祉部を中心とする県南5か所の福祉事務所の意見交換会を設置し、検討を重ねております。

 今後とも、生活保護法の活用を軸として、必要な支援に努めて参りたいと考えております。

 以上でございます。


 平成13年12月定例会 埼玉県川口市議会 - 1213日−03

P.297 ◆12番榎本修議員

さて、その憩いの場である公園への苦情が本市に時々くるそうです。 1位は樹木の剪定、2位は害虫駆除、3位が犬、猫の糞及び飼い主のマナーで、続いてホームレス問題が続きます。 公園はこれらの問題が発生しやすいということがございますが、本市においては、市民のためにも、ぜひとも全市において一つでも多くの公園を建設していただきたいと思っております。

P.320 ◎武井利行技監兼都市計画部長

また、ホームレス対策につきましては、巡回パトロールなどでの指導や不法占拠物の撤去作業等で対応してございます。


 平成13年6月定例会 埼玉県川口市議会 - 0613日−02

P.108 ◆37番磯部孝司議員

もう1つは、ホームレスが大勢いて、野球場の外側段々壁には布団がずらっと保管してあります。外垣根には布団が20組干してありました。捨てられた車を利用して寝ている人もおります。ホームレスの公園宿舎かと間違えるくらいであります。早期に県に働きかけて、宿舎、雇用を含めた対策を立てさせるべきであります。

P.134 ◎山崎豊保健福祉部長

次に、大きな9の(2) ホームレスの宿舎・雇用対策を県に働きかけることについてでございますが、生活困難者の方が傷病や高齢のため就労できず生活保護の相談に来所した場合は、必要に応じて適切な対応を図っているところでございます。また、ホームレスの宿舎につきましては、埼玉県との定例の意見交換会等におきまして、広域的対応について要望してきたところでありますが、更に県と連携し、国に対し具体的な支援策について要望して参ります。更に、雇用につきましては、関係部局と協議を重ねながら、ハローワークに引き続き要請して参ります。

 なお、国におきましても、ハローワークに職業相談員を配置するなど、ホームレスの就労支援をはじめ、自立支援事業などが検討されておりますので、その動向を見守って参りたいと存じます。


平成13年6月定例会 埼玉県川口市議会 - 0614日−03

P.299 ◆19番新井たかね議員

(1) 路上生活者への対応について

 我が党は、対応を図るうえで、市内における実態を健康状況も含め把握するために、聞き取り調査をすることを再三求めてきました。しかし、国の動向に沿って市としての役割を果たすとのことで、実態の把握や状況調査など頭から考えないという、これまでの姿勢、このまま続けていていいでしょうか。

  子供たちが路上生活者を目障りだと袋叩きにし、負傷させ、ひいては命まで奪ってしまったこと、見て見ぬふりをし続けている大人社会は、子供たちに何と説明できるでしょうか。人権認識が今、改めて問われているとき、実態を把握すること、聞き取り調査で一歩踏み出すことを強く求めるものです。

P.326 ◎山崎豊保健福祉部長

◎山崎豊保健福祉部長 大きな4 社会保障の充実で人権が尊重されるまちにの(1) 路上生活者への対応についてでございますが、路上生活者の実態把握につきましては、平成13年3月に埼玉県の依頼に基づき調査を実施いたしましたところ、本市においていわゆる路上生活をされている方々は74人でありました。

 また、市といたしましても、現在、生活保護法による現在地保護の適用を受けている方々のうち、路上生活をしていた方々に対しましては、保護の開始の際に聞き取りを実施し、路上生活に入った理由、直前の仕事、健康状態等を把握しているところでございます。

 今後とも、機会をとらえまして、路上生活者の実態把握に努めて参ります。


平成13年3月定例会 埼玉県川口市議会 - 0309日−03

P.219 ◆30番金子信男議員

(3) ホームレス・野宿者問題についてであります。

 我が党市議団は、ホームレス・野宿者への支援を進めるべきと訴えてきたところですが、御承知のように、国民だれもが持っている生存権の保障が、ホームレスの増大で失われつつあり、これは何よりも違憲状態であり、一刻も早く改善することが国民に課せられた責務と私は考えているからであります。この支援策は、国、自治体の最も大事な責務だと考えます。

 改めて申し上げるまでもなく、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有すると憲法は定めております。

 また、同じく、国はすべての生活面において、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならないとも規定しております。この規定に沿って、国はもとより、地方自治体は努力しなければなりません。

  そこで、簡潔に質問いたします。

 ホームレス問題の対応で、まず大事なことは、住居の保障と就労の援助が基本と考えます。更に、健康と生活への支援を考えることが必要であります。

 そこで、アとして、こうした取り組みへの施策を具体化し、直ちに実施することであります。

 イとして、当事者の意見を聴取し、具体的支援策を練り上げることでもあります。

 ウとして、国、県にも具体的支援策を訴え、働きかけることであります。

 以上について答弁を求めます。

P.247 ◎山崎豊保健福祉部長 

次に、(3) ホームレス・野宿者問題についてのア 取り組みについてでございますが、ホームレスに対して生活の基盤となる住宅や雇用の確保をはじめ、総合的自立支援体制を整備することにつきましては、1自治体で対応することは困難であると考えております。国におきましても、社会的な援護を要する人々に対する社会福祉のあり方に関する検討会が指摘しております問題点、提言等について更に基礎的な検討を行っていくとのことでありますので、その動向を見守って参りたいと存じます。

 次に、イ 当事者の意見を聴し、具体的支援をとのことでございますが、傷病や高齢のため就労できない方々が生活保護の相談に来所した場合は、相談者の立場に立って十分状況を把握し、必要に応じて適切な対応を図っているところでございます。

 今後とも、埼玉県との連携を密に図りながら、支援策を強めて参りたいと存じます。

 次に、ウ 国、県への働きかけでございますが、ホームレス対策につきましては、これまでも埼玉県と定例の意見交換会等において、広域的対応について要望してきたところでありますが、更に県と連携し、国に対して具体的支援策について要望して参りたいと存じます


 平成11年9月定例会 埼玉県川口市議会 - 0913日−02

P.101 ◆30番金子信男議員 

第2は、市民の暮らしと人権が尊重される市政を求め質問いたします。

 (1) ホームレス・路上生活者の自立を支援する課題について伺います。

 私は、バブル経済が崩壊し、ホームレス・路上生活者が大きな社会問題となり始めて間もない平成4年4月議会でホームレス問題を取り上げ、以後、我が党として何回となく質してきております。しかし、今日まで十分な対応がないままきていることと、景気の悪化もあって、事態は一層深刻となっており、一刻も早い打開策を打ち出すべきときであります。また、従来、動きを示さなかった政府も、ここにきてやっと重い腰を上げ、大都市と国の関係省庁が一緒になり、ホームレス問題連絡会議等が動き出し、新たな対策が始まろうとしている時期でもありますので、改めて質問いたします。

  私は、根本的な対策は、市の独自策だけですむ問題でなく、県と一緒になって、国策として進めるべき重要な課題と考えておりますが、それにもまして、まず、現に路上生活者を市域にかかえている行政が対策を示し、具体化できる事業は率先し推進することが大切なことではないかと考えております。

 そこで伺います。

 アとして、路上生活者の聞き取り調査を実施すべきであります。

 まず、この問題で最初に取り組むべき課題は、他の問題の場合と同様に、施策を練り上げるうえで欠くことのできない調査活動を行うことであります。その調査をもとに対策の検討を始める必要があると考えます。

 そこで伺いますが、これまで実態調査をしてきたのかどうか。特に大切なことは、外部にゆだねる委託調査に依存することなく、自らが路上生活者の中に入り、実態を正確に把握することであります。いわゆる聞き取り調査を行うことであります。答弁を求めます。

 イ 路上生活者の自立を支援する具体策を練り上げる必要があります。

 路上生活者のニーズに応えるために、一般的に考えられるものとして、 @ 緊急保護センターの設置

 A 医者、看護婦、保健婦、ケースワーカー等の専門家チームによる定期的な巡回相談の実施

 B 授産所をはじめとするグループホームの設置等による就労への支援、雇用の拡大

  C 生活保護法による適切で迅速な救済措置などがあろうかと考えますが、これら一つひとつについて検討すべきと考えますがどうか。

 ウ 国への働きかけであります。

 抜本策は国策として進めるべきでありますが、その国の施策をより早く、より豊かな施策が示されるように、川口の実態を正確に把握したうえで政府に働きかけることが必要であります。そして、自立支援センター等の設置などは県事業で行うなど、いずれも広域的に実施する課題、事業が多いと考えます。また、現行法の中で難しいとすれば、特例法など制定するぐらいの施策をしなければならないところにあると考えるものであります。こうしたことも含め要望すべきと考えますが、答弁を求めます。

 (2) 生活保護制度の充実を求め伺います。

 経済と財政危機、雇用の悪化などにより、市民生活は深刻となっており、この制度を望む市民が増えている時代背景と、さきに申し上げた路上生活者対策上からも、問題を絞って質問いたします。

 まず、今日の社会背景に沿える所管の対応はどうなのかであります。いわゆる保護法の基本理念が生かされる体制となっているのか。特に、迅速な決定が求められます。また、申請権が尊重されるよう、窓口、相談室などに努めるとともに、制度内容の案内パンフレットが、だれの目にも見えるようなところに置くなど、更には、制度案内を他の公共施設の窓口に置くようなことが必要と考えますが、これらについて答弁を求めます。

◎山崎豊保健福祉部長 大きな2 市民の暮らしと人権に関わる御質問の(1) ホームレスへの自立支援策についての1点目、実態把握についてでございますが、川口駅周辺につきましては、定期的に関係課が集まり、環境パトロールを実施しているところでございます。しかし、全市的な実態につきましては、これらの方々の行動が流動的であり、把握していないところでございます。したがいまして、聞き取り調査につきましても、実施することは難しいと考えているものでございます。

 同じく(1)の2点目、ホームレスの自立支援の具体策でございますが、ホームレスの人たちが今後どのように生活していくかの判断は、本人の意思によるところが大であると考えられますが、傷病や高齢のため就労できない人たちが生活保護の相談に来所された場合には、相談者の立場に立って適切な対応をいたしているところでございます。

 御指摘の具体策につきましては、広域的な対応を必要と考えますので、今後も、ホームレス問題全国連絡会議の動向を見ながら、救済措置等を検討して参りたいと存じます。

 次に、同じく(1)の3点目、国への働きかけについてでございますが、これまで県への要望をいたしてきたところでございますが、今後は、広域的な対応の必要性がありますことから、県を通じて更に国に対しましても要望して参りたいと存じます。

  続いて、(2) 生活保護制度の充実についてでございますが、生活保護のパンフレットの配置につきましては、各支所に設置したところでございます。また、対応につきましては、相手の立場に立って相談を受け、申請がありました場合は、迅速、的確な対応に努めているところでございます。

◆30番金子信男議員 再質問いたします。

大きな柱の、市民の暮らしと人権が尊重される市政の問題ですが、これについても、実態を見て歩ったと、こういう域を出ていないで、それぞれ聞き取り調査については、難しいというお話に、答弁にありましたように、聞き取り調査をする中で……というのはですね、川崎やあるいは東京の山谷、あるいは大阪のですね、それぞれのところのいろんな話を伺いますと、いろんな様々なボランティアの人たちが、聞き取りを含めてやって、それらが国政にも要望されて、ホームレス問題協議会が発足をするというような動きがあるわけで、その中には、人としての生き方のにじみ出た思いが語られてですね、単にこの現状をよしとしているんじゃないと、それぞれのケアの仕方には様々な問題が生じてくるということで、そんな意味で聞き取り調査の必要性を強調したわけですが、そういうことについて、どのように、必要性があるかどうかについて、改めて……所管というのはあるかどうかわかりませんけれど、伺っておきたいと思います。

  繰り返して申し上げますが、国が動き出したんでね、そこに援護射撃をすると、こういうことが必要なんだということで申し上げているわけです。

 (2)の生活保護制度の問題の、パンフレットですが、福祉課の社会福祉事務所のところの棚の上にとか、あるいはこういう、市民の受付の場所に置いてあるのかどうか、私わかりませんけれど、見やすいところに置いてあるのか、あるいは市の駅の連絡事務所などにはあるのかどうか。先ほど、市の施設等について、支所という話がありましたけれど、そのほかのところを含めてどうなっているのか、より見やすい場所に置いておいたらどうかというふうに伺っておきます。

◎山崎豊保健福祉部長 ホームレスの支援に関わります再質問でございますが、国でもいろんな動きがございまして、これらを支援するうえでも、市としても再度調査の必要性があるんじゃないかということでございます。

 なかなか、市としての調査というのは難しいというふうに考えているわけでございますけれども、トータルな意味でホームレスの方々の状況につきましては、これまでも国等の情報で承知しているところでございます。市といたしましては、国のほうの、現在詰めております具体策が決定されましたところで、広域的な対応策の中でですね、市としてやるべきことがあれば、しっかり取り組んで参りたい、そのように考えてございます。

  また、パンフレットの配置につきましてでございますが、更に見やすいようにいろいろなところに置いてはどうかということでございます。現在、支所5か所に配置しておりますけれども、今後、駅連絡室等への配置につきまして検討して参りたいと存じます。


 平成11年9月定例会 埼玉県川口市議会 - 0917日−05

P.403 ◆42番高橋義一議員

それから、駅周辺の浮浪者対策。

 これは、駅の便所とかね、駅周辺に浮浪者が最近非常に多いんですね。それをなくするように、何とかね、特に夜なんか、女の子が通ると非常に危険ですから、十分対策を講じていただきたいと思います。


平成11年6月定例会 埼玉県川口市議会 - 0618日−02

P.73 ◆39番村山禎議員

3 ホームレスの小動物の保護について

 人間のペットとして飼われていた犬や猫、あるいはその子供たちが捨てられて、いわゆる野良犬や野良猫となり、こうした小動物に愛情を注ぐ人たちの手で保護されていますが、個人のボランティア活動には限界があるということで、何らかの対策をという要請がございます。

P.93 ◎山崎豊保健福祉部長

大きな3 ホームレスの小動物の保護についての1点目、犬、猫の去勢、不妊手術の助成制度の創設についてでございますが、動物の保護及び管理に関する法律により、犬及び猫の繁殖制限につきましては、その所有者が生殖を不能にする手術、その他の処置をするように努めなければならないと定められているところでございます。

 したがいまして、去勢、不妊手術の費用については、飼い主が負担するものと考えてございますので、御理解をいただきたいと存じます。

 同じく2点目、小動物の保護のために活動している人への支援策をとのことでございますが、飼い主のいない犬や猫等の実態把握は大変困難な状況でございます。これら小動物の保護のため活動している人への支援につきましても、現在のところ難しいと考えているところでございます。

 小動物が野良化する原因は、飼い主等が小動物を飼う場合のモラルの低下も一因と考えられますことから、啓発事業に努めて参りたいと存じます。 続いて3点目、里親制度の創設についてでございますが、現在、当市の犬の登録頭数は約1万4千頭であり、その他のペットにつきましては把握していない状況でございます。現在、埼玉県動物指導センターで里親制度を実施しておりますが、今後におきましては、実態把握を含め、調査、研究して参りたいと存じます。


 平成11年6月定例会 埼玉県川口市議会 - 0622日−04

P.361 ◆19番新井たかね議員

先日、小谷場公園でのホームレス生活者の死亡事故がありましたが、ホームレス生活者が増えてきており、深刻な雇用状況の中、急迫した状況での相談が増えていると推察します。保護の条件の調査を待っている余裕のない急迫した事例への対応はどうされておられるのか伺います。

P.379 ◎山崎豊保健福祉部長 

同じく(1)のウ 急迫した状況における保護について、緊急を要するホームレスへの対策でございますが、警察、病院など関係機関との連携により、連絡のあったケースに対し適宜保護を実施しているところでございます。

 ホームレス対策は、一自治体で対応することは困難と考えておりますので、平成11年2月に発足いたしましたホームレス問題全国連絡会議の動向を見極めながら、市としての対応を検討して参りたいと存じます。

P.439 ◆4番池田嘉明議員

旧芝川のクリーン作戦、地元の方が大勢参加していただいて、毎年、この川をですね、市の方々と一緒に掃除をしておるんですけれども、実はですね、橋の下、門樋橋と仙元橋の下にホームレスの方がですね、複数、3、4名でしょうか、住み着いておられまして、遊歩道ができるようになりましたんですけれども、そこを子供や女性の方が散策していますとですね、声をかけるということで、非常にですね、夕方になると身に危険を感じるんだということで、実は6月13日ですね、市当局の方が来ていただいて、適切な処置をとっていただいたんですけれどもその後また住んでおるということで、抜本的な解決策はないと思うのかどうかですね、警察とも協議していただいて、ぜひともですね、このへんの対応をしていただきたいと思います。


 平成11年3月定例会 埼玉県川口市議会 - 0304日−06

P.549 ◆19番星野洋子議員

(1)は、ホームレスの人たちへの対応について

 私は、昨年暮れからお正月にかけて、一人のホームレスの方の御相談を受けてきました。67歳の男性ですが、長い間の路上生活で疲れきっていました。

 たまたま相談をしようとして約束した日に栄養失調で倒れ、入院することになり、生活保護が開始されましたが、退院後の暮らしの目処がたちません。市役所は、アパートを借りれば、生活保護申請の相談に乗ろうと言っていますが、保証人がなく、アパートを借りることは困難です。また、やむなく路上の生活に戻るしかないと失意のどん底です。この長引く不況の中で、本市でも、ホームレスの方たちが増えています。人間らしく生きていけるよう支援策が求められるところです。

 先日、国と東京都、大阪市など関係自治体がホームレス対策を話し合うホームレス問題連絡会の初会合が持たれ、法整備を含め対策の検討を行うとの報道に接しました。

  国に対して、法整備を早急に行うことを求めると同時に、本市の独自策を立て対応すべきではないでしょうか。

 質問しますが、アは、臨時の仮設の宿泊所の設置

 イは、真に自立の援助を求めている人に対して、公的保証人制度等を適用して、住まいの確保を援助すること。

 ウは、就労の援助、エは、実態調査を行うことなどでありますが、どうでしょうか、答弁を求めます。

P.563 ◎橋本欣也保健福祉部長

次に、大きな3の(1) ホームレスの人たちへの対応についての1点目、臨時仮設宿泊所の設置についてでございますが、ホームレスの人たちの生活が流動的であると同時に、広域的な社会問題でもありますので、平成11年2月に発足いたしましたホームレス問題全国連絡会議の動向を見極めながら検討して参りたいと存じます。

  次に、2点目、ホームレスの人たちにも公的保証人制度の適用についてでございますが、公的保証人制度につきましては、高齢者の在宅サービスとして実施しているものでございますが、この要件といたしまして、市内に居住し、住民基本台帳又は外国人登録原票に登録され、引き続きその状況を有していることが前提となっておりますので、登録のないホームレスへの適用は困難と思われます。

 次に、3点目、就労の支援策についてでございますが、ホームレスの人たちが就労するかどうかの判断は、本人の意思によるところが大であると考えられます。

 なお、傷病や高齢のため就労できない人たちが相談に来庁された場合には、相談者の立場に立って、適切な対応をして参りたいと存じます。

 次に、4点目、実態調査を行うことについてでございますが、ホームレスの実態につきましては、駅周辺や公園などで見受けられますが、これらの方々の行動が流動的でありますことから、県や国といった広域的な対応が考えられます。

 去る2月に発足いたしましたホームレス問題全国連絡会議においても、今年夏までに対策をまとめる方針でありますで、その動向を見極めながら対応を検討して参りたいと存じます。


平成9年9月定例会 埼玉県川口市議会 - 0911日−03

◆18番女屋栄一議員 再質問を行います。

 

 それから、小児夜間救急ですけれども、これについてですね、実は私、済生会の先ほど総婦長に会ったことがあるんだ。そうしたらですね、もうピッポ、ピッポ、毎日来ちゃってですね、大変なことなんだと、小児科については。なぜそういうことが起こったかというと、小児科の前々の院長がですね、「まあ、やった方がいいじゃないか」て言うんで、やっちゃったけれども、小児科の先生だけじゃなくて、看護婦さんも大変な思いをしていると。

  そのとき、こういうことも言ったんですよ。川口市は、ホームレスの方が入ってくるとですね、電話をかけてもすぐ下着やなんか持ってこない。しょうがないんで、看護婦さんが、自分たちでバザーをやったその金でやってるんだと。川口市は何やってるんですか、とこういうこと言った

 で、岡崎先生はそんなことはありませんよというふうに言ってくれたんだけれども、その後、やっぱり総婦長は、「いやそうじゃないんですよと。川口は全然だめなんです、対応が」ということなんですよ。

P.284 ◆29番植松博道議員

 ホームレスの問題も大変深刻になっております。先日の新聞報道では、この1年の間に新宿でも、大阪の西成でも大幅に増加したとの記事がありましたが、私たちが住む川口市でも確実に増加しているようであります。 先日、これまでいなかったある公園に、ホームレスの方が来て困ったとの相談がありました。様々な事情があるとはいえ、病人の方も多く、生活保護法の精神からも適切な保護措置を必要と考えますが、現状について、どのように把握しているのか。また、積極的な対応を求めて質問いたします

P.301 ◎橋本欣也社会福祉部長

次に、(4)ホームレスへの対応についてでございますが、本市におけるホームレスの実態につきましては、駅周辺や公園などに見受けられるところでありますが、その実情把握には困難な面もありますので御理解を賜りたいと存じます。

 また、積極的な対応との御指摘でございますが、ホームレスの方が自主的に通院や入院した場合には、生活保護法による保護を実施しているところでございます