あきらめないで。借金の問題の解決の方法はあります。

しかし、今後繰り返せば、さらなる窮地に陥ります。

今は昔。借金といえば質屋でした。質草という担保があるので、貸す方にも借りる方にも、比較的安心できる仕組みでした。誤解しないで欲しいのは、質屋であれ借金をお奨めしているわけでは決してないことです。質屋の方が「安心」というのは、現在のサラ金・ヤミ金融との比較の話です。

1970年代、消費者金融「サラ金」が登場しました。比較的簡単な審査で無担保で融資する、そのかわりにとんでもない高金利、加えて過酷な取立が社会問題になり、それに派生する悲惨な事件が新聞の三面記事を賑わしたものでした。

80年代には、サラ金産業はイメージを一新、「親しみやすさ」を前面にテレビCM・雑誌広告等で客を寄せ成長し続けました。

振り返れば、泡沫の好景気に浮かれたあの時期は、本当に妙な時代でした。「借金をして贅沢したり海外旅行に出かけたりブランド品を買ったりすることこそが美徳」なんて、おかしな風潮さえもが一部であれ、広がっていたのですから。

もっとも、仕事がある内は借金があっても何とか生活が回っていた人も多いかもしれません。

しかし、90年代の不況・失業の時代になって状況が一変してしまいました。

現在もバブル期に作った借金の問題の相談に来られる方がなくありません。誤解・流言飛語が飛び交う中、正しい情報と知識を身に付けておきたいものです。ここでは、借金の解決法で代表的なもののいくつかと、相談機関を紹介します。どんな問題にも解決法はあります。しかし、前提として、今後、再び借金を作らないという決心が必要です。繰り返せば「返す気がないのに借りた」と見なされ、詐欺罪に問われることさえあります。


■質問1 借金があると生活保護はかかれないのか?
 

■答え そんなことはありません。しかし借金が有る場合、予め申告しておいたほうが良いでしょう。特に、違法な年金担保の融資を受けている場合は、生活保護申請が受理されにくいこともありますが、解決の目処が立てば、申請は受理されます。申請時に受付面接のケースワーカーから「無料の法律相談を受けて」と指導が入ることが多いようです。

 

■質問2 借金があっても黙っておけば良いのでは?

■答え 黙っておかず、正直に申告して、しっかり解決の方向を目指しましょう。というのも、生活保護費は「最低限度の文化的な生活を保障する」ということで税金から拠出されています。そこから債務を支払うということは「最低限度」以下の生活になるということで、当然生活は苦しくなる。さらに個人の借金の返済に生活保護費が充てられるというのも、税金の使い道として本来の趣旨に反します。早期の解決を目指すことが今後の生活の安心につながります。

質問3 借金の解決方法について、具体的にどんな方法があるのか?

■答え @自己破産 A任意整理 B(ほお)って()く などがあります。どの方法を採るかは、個別の事情によって異なるので、弁護士・司法書士などの専門家に相談するのが良いでしょう。
 

@自己破産とは、巨額の債務に対して支払が不可能であると裁判所に認めてもらうことです。所轄の地方裁判所に申立をします。重要なことは、免責が認められるかどうかという点。「遊興費・ギャンブル」等に金をつぎ込んでいれば破産をしても返済義務は残ります。借金の原因によっては、債務から逃れられない場合もあり得ます。
 

A任意整理とは、弁護士さんに業者との中に入ってもらって交渉(利下げ等)、無理のない返済計画を立て直すことです。違法に高い金利の契約では、過払い分(法定金利で計算し直した場合の差額)が業者から返って来る場合もあります。
 

B「借りたものは(かえ)さねばならない。」これは社会常識であり、それに反することをする訳で、根性が要りますが、諸般の事情でこうするほか無い時もあります。古い借金については「消滅時効」があり、それを援用し借金をなくすことは違法ではありません。詳しくは弁護士・司法書士などの専門家に相談しましょう。その他「特定調停」「民事再生」等の解決法があります。尚これらの方法を知りつつ借金をすれば詐欺罪にわれます、念のため。
 

■質問4 自己破産や任意整理をするにも、弁護士費用がかさむのでは?

■答え 法律扶助協会からの立替払いの制度があります。生活保護受給者はもちろん、現在野宿を強いられている人でも利用できる場合があります。弁護士さんに相談してみてください。
 

質問5 弁護士に相談と言っても、高い費用が必要と聞いたが?

答え 無料法律相談会があります。(左欄参照)大阪市では各区・市役所で月数回実施しています。大阪弁護士会も市民法律センターで法律相談を実施、ここは基本的に有料ですが生活保護受給者は無料で相談が受けられます。


◇無料で法律相談ができるところ◇

●西成区役所の無料法律相談会 毎月第3火曜日 1230受付開始 電話0666599683

●浪速区役所の無料法律相談会 毎月第24水曜日 1250受付開始 電話0666479683 

※上記2つとも応募者多数の場合は抽選。

●大阪弁護士会市民法律センター(北区西天満、大阪地裁近く) 月〜金(要予約)電話:相談課0663641248 ※相談料は最初の30分¥5250。生活保護受給者は無料(受給者証明書が必要)

●大阪司法書士会クレジット・サラ金常設電話相談

クレサラホットライン 毎週水曜日 午後17時 電話 0669415758

大阪市役所市民相談室(サラ金相談)毎週火・金曜日 午後1時〜4時 受付 要電話予約 電話06(6208)88009:3012:00


◆4月映画会の報告◆

4月25日(日)に萩之茶屋シェルタ-にて映画会を実施しました。映画会は第一部「座頭市(北野武監督)」第二部「男はつらいよ-寅次郎恋歌」を演目としました。来場者は15〜6人くらいでした。アンケートをしましたところ、今回の映画内容について辛口のコメントもいただきましたが、概ね満足をいただきました。また、映画会を一緒に手伝っていただけるボランティアを募ったところ、今回来てくれた方の多くがそれに参加したいとのことで、今回の映画会が終わった後の片付けを手伝っていただきました。次回も映画会を行う予定で(表面参照)、次回映画会実施の1週間前にはNPO事務所前にボランティア募集のお知らせを掲示しますので、是非とも応募・参加のほどよろしくお願い致します。

4月25日(日)映画会の様子(休憩時

次回の映画会案内

日時 5月26日(水)午前11時30分〜(開場)

場所  西成市民館

第一部「007〜死ぬのは奴らだ」

午後12時〜2時

第二部「男はつらいよ〜柴又慕情〜第9作」

午後2時10分〜4時


◎グラウンドゴルフを楽しむ会のお知らせ◎

▲毎週土曜 朝7時45分 NPO釜ヶ崎事務所前集合 ▲会場 南開公園 ▲道具などお貸しします。▲ルールは簡単、初心者でも安心、経験者が丁寧に教えてくれます。

▲お問い合わせはNPO釜ヶ崎福祉相談部門 

電話06(6630)6061まで