輪番就労アンケート報告
 

 輪番就労者を対象にアンケート調査を実施した。就労部門スタッフが、就労現場ごとにアンケート用紙を配布し、当人が記入したものを当日回収する方法によった。

 対象は1日230人(17・24の2日は236人)。22日は、センター周辺環境整備就労者のうち輪番登録しているもの4名が加わっている。

 期待される最大回答数は、1926人とすれば、回収率97.8%となる。

 輪番登録番号の記入欄に記入の無かったものは27人であった。回答数の1.4%。

 輪番の進行状況は左の表の通り。日によって鳶番の数が異なる。1925番までが昨年に引き続いての登録。それ以降の番号では新規登録が圧倒的多数。

17日-(336-256=)80、18日-(333-250=)83、19日-(375-250=)125、20日-(336-250=)86、21日-(409-250=)159、22日-(474-250=)224、24日-(303-256=)47、25日-(358-250=)108、26日−(272-250=)22。終番と翌日の始番を見比べると幾つか番号が飛んでる日がある。これはセンター清掃に回った番号帯である。従って、正確ではないが、飛び数のおおよその目安として当日の求人数とそれをこなすために回った数字との差を出したのが上記であるが、飛び数の多いのは新規登録の番号帯と300から700番台であることがわかる。


(2)仕事の強度は、あなたにとってどのくらいですか。
 

  ものたりない・かるい・適当・きつい・きつすぎる

 仕事の強度は、無回答を除く1794人中82.6%が適当と答えている。「物足りない・軽い」を合わせて、14.2%。「きつい・きつすぎる」は3.3%。バス停や道路・ゲートなどの現場で「きつい・きつすぎる」の回答があることからすれば、強度を問う設問に対する回答は、現場の仕事内容から導かれたというより、本人の体調を反映したものであると考えられる。


 


(3)身体に不自由なところがありますか。

*足が(動かない−9人・動きづらい−114人・しびれがある-175人・痛みがある-156人)

*股関節が(動かない-8人・動きづらい-76人・しびれがある-88人・痛みがある-88人)

*腰に(しびれがある-65人・痛みがある-414人)

*腕が(動かない-5人・動きづらい-69人・しびれがある-119人・痛みがある-75人)

*手・指が(動かない-6人・動きづらい-63人・しびれがある-133人・痛みがある-45人)

*目が(片方見えない-46人・両方見えづらい-58人・近眼-157人・老眼-544人)

*耳が(片方聞こえない-105人・両方聞こえづらい-108人)

*口は(歯が全くない-261人・話づらい-157人・言語障害がある-16人)

 

  *足に不調のあるもの−454人*股関節に不調のあるもの−260人*腰に不調のあるもの−479人*腕に不調のあるもの−268人*手・指に不調のあるもの−247人―以上の合計1708人(重複あり) 1884人の内無記入のものは32.3%、直接に内科的な設問がないのでこれを持って健康なものの数と推定することはできないし、設問の中に、「近眼・老眼・歯がない」などが含まれるので、回答数全てが就労に何らかの支障があるとも言いにくいが、複数回答が多いことを加味すれば、輪番就労者の半数以上が、通常の建築土木現場には就労しにくい身体状態にあると推察される。


(4)現在、通院していますか。
 

回答数1694人

@していない 1339人(79%)

Aしている 355人(21%)

 

身体に不自由なところがあるという回答が多い割には、通院しているものの割合は低い。

具体的に記入されていた病名・病院名は左表の通りであるが、病院名の中には、救急病院や救急病院から転院した病院名と思われるものもあげられており、現に通院しているかどうか疑わしい回答も含まれていると推察されることから、実際に通院している割合はもう少し下がると見るのが妥当であろう。


(5)先週一週間の食事について。(回答数1823)
 

@毎日、三食食べた。506人(27.8%) 

A一食も食べられない日が(  )日あった。212人(11.6%)

B毎日一食は食べている。1105人(60.6%)

 毎日三度三度食べられているものは、27.8%に留まり、多数(60.6%)は、かろうじて一日一食当たっているにすぎない。一週間の内一食も食べられなかった日が一日でもあったものは212人にのぼる。輪番就労による収入が、三食を確保するに充分なものではないことを、立証するものである。


(6)結核検診(胸部レントゲン)について。(回答数 1736人)
 

@ここ2〜3年受けていない 527人(30.4%)

A昨年(  )月に受けた  781人(44.9%)

B今年(  )月に受けた  428人(24.7%)

輪番就労では、昨年9月、集団検診を行い1000人を超えてレントゲン撮影を受けているはずなのに、回答に反映されていないように思われる。検診実態の把握には工夫が必要。


(6)先月(4月)の収入金額について。
 

平均 25,812円  中央値 17,500円  最頻値15,900円 最小 5,300円 

最大 200,000円


(7)4月の収入の源について。(幾つでも該当する項目に丸を)(回答数 1754人)
 

@特掃     1541人(1回-105人・2回-179人・3回-1021人・4回-106人)

Aアルミ缶収集 502人

B雑誌販売 36人

Cアカ・銅線 45人

D現金仕事   388人(  日)

E認定(アブレ) 36人

F仕送り     15人

G年金      23人

H生活保護費   11人

I借金      95人

J看板持ち    6人

K露天     37人

Lその他   25人

(つり銭あさり・自営PC教室・ドヤ掃除・大ゴミアルバイト溝掃除・競馬手伝い弁当シール警備5飯場10日・病院で市更相からの送金・預金


(8)野宿について。
 

@野宿したことはない   246人

A時々する 861人

Bずっと  501人(  年前-419人、  ヶ月前から-82人)


(9)具体的な寝場所について。(幾つでも該当する項目に丸を)
 

@夜間宿所(シェルター) 917人(夜間宿所のみ回答600人)

Aドヤ(簡宿)      428人(簡宿のみ回答222人)

B寮           22人(寮のみ回答5人)

Cケアセンター      89人(ケアセンターのみ回答4人)

Dアパート・マンション  125人(アパート・マンションのみ回答118人)

Eテント・仮小屋     252人(テント・仮小屋のみ回答206人)

Fアーケード・軒下    331人(アーケード・軒下のみ回答191人)

複数回答組み合わせ別集計

(1)夜間宿所・簡宿-114人 (2)夜間宿所・寮-6人 (3)夜間宿所・ケアセンター 17人

(4)夜間宿所・アパート-1人 (5)夜間宿所・テント-17人 (6)夜間宿所・軒下-85人

(7)簡宿・ケアセンター-3人 (8)簡宿・アパート-2人 (9)簡宿・テント-11人 (10)簡宿・軒下-12人 (11)ケアセンター・テント-2人 (12)ケアセンター・軒下-2人 (13)アパート・テント-2人 (14)アパート・軒下-2人 (15)テント・軒下-4人 (16)夜間宿所・簡宿・ケアセンター-24人 (17)夜間宿所・簡宿・軒下-23人 (18)夜間宿所・ケアセンター・軒下-7人 (19)夜間宿所・簡宿・ケアセンター・軒下-5人 (20)夜間宿所・簡宿・寮-4人 (21)夜間宿所・テント・軒下-3人 (22)夜間宿所・簡宿・テント-2人 (23)夜間宿所・寮・ケアセンター-2人 (24)夜間宿所・寮・軒下-2人 (25)簡宿・ケアセンター・テント-2人 (26)夜間宿所・寮・テント-1人 (27)夜間宿所・テント・軒下-1人 (28)簡宿・ケアセンター・軒下-1人 (29)夜間宿所・簡宿・寮・ケアセンター-1人 (30) 夜間宿所・簡宿・寮・軒下-1人 (31)夜間宿所・簡宿・ケアセンター・テント-1人

アーケード・軒下(場所)

食についてと同様、住居についても安定した住居を確保するだけの収入をもたらしていない。

 市内各所の公園や商店街から、就労しに釜ヶ崎にきていることを示している。


10)釜ヶ崎(あいりん地区)に来て何年になりますか
 

@1年未満    58人

A(   )年前1693人  平均16.5年


11)大阪に来て何年になりますか
 

@1年未満  17人(在釜・在阪とも1年未満は14人)


      A(   )年前1612人   平均23.8年


12)仕事に役立つ資格や技術について、持っているものを書いて下さい。
 

@現場系=玉掛け・支保工・電気工事など(        )307人

  

  

A事務系=簿記・パソコン検定など(           )33人

簿記2級-3人・簿記3級−3人・簿記−14人・具体的記述無し−6人・(占い・大阪府障害者PCボランティア・グラフィックデザイン・経理事務全般・写植・珠算3級・宅建・パソコン検定・販売士3級・防火責任者甲種・普通免許・貿易事務)=各1人


13)生活保護(居宅保護)について、
 

  @利用したい 1199人(平均年齢 59.8歳)  60歳以下 562人内59歳120人・58歳92人

A利用できない理由がある 105人(平均年齢 61.7歳)

(借金−3人・連合いが仕事・年金受給者・厚生年金が入る予定・まだ若いから・子供と同居・蓄膿が治ったらまだ働きたい)

B利用したくない理由がある 110人(平均年齢 62.1歳)

(束縛される理由がない・まだ働けるから・できるだけガンバッテいく・現状を続けたいから・体が働ける間がんばる・仕事・働くことが良い・就職したい・健康である・自由と健康があればよい・借金(サラ金)・自分で働ける間は働きたい・厚生年金の予定・まだ働きたい・自力本願・まだ仕事があればできる・新しい仕事の準備中・景気が良くなって仕事がほしい・お金が少ない なにもする事がない)


14)要望や希望などあればお書き下さい。