野宿生活者だけが販売できる雑誌

野宿生活者からしか買えない雑誌

「ビッグイシュー・関西」創刊準備進む
 

世界のストリート・ジャーナルが関西で!

雇用の創造と文化の創造が関西で結合!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜ雑誌の創刊が雇用対策になる?
ビッグイシュー関西とは?


市民の決意で創業される社会的企業
利益は野宿生活者支援基金に


 『ビッグイシュー』は英国で大成功し世界(24の国、50の都市・地域)に広がっている、ホームレスの人しか売り手になれない魅力的な雑誌のことです。一般的には、店舗を持たず、もっぱら路上で販売されることから「ストリート・ペーパー」と呼ばれています。

英国で成功している『ビッグイシュー・スコットランド』は毎週木曜日発行の週刊誌で、メディア調査によれば毎週25万人以上の人々が読んでいるといわれています(スコットランド人口約5百万/2001年)。雑誌の中味はニュース、特集記事、著名人のビッグインタビューなどエンターテイメント記事のコンビネーションで構成され、ニュース記事では、ホームレス問題などをふくむ社会的正義に関する問題に特に焦点をあて、他のジャーナリズムが取り上げないものを載せ、環境問題や差別問題、誤判など率先して取り上げてきた歴史があります。

市民的自由と社会的包含(ソーシャル・インクルージョン)を訴えていることが特徴といえます。また、求人欄もこの雑誌の個性的な一面であり、多くのポランタリー団体や公共部門の求人、ポランティア募集広告など他の新聞や雑誌にはない誌面が購読者を魅きつけています。

「ビッグイシュー関西」は、先行成功例に学び、関西の地で、ホームレスの人たちの救済(チャリティ)ではなく彼らの仕事をつくることを目的として創刊されます。

関西の場合、野宿生活者の約8割は働いており、過半数の人は仕事をして自立したいと思っています。「ビッグイシュー関西」は、良質で商品価値の高い雑誌を作成し、野宿生活者へ販売を委託することによって(売上の6割が彼らの収入となる)、働く意欲はありながら、働く機会に恵まれない彼らに、働くことで収入を得る機会を提供することになります。

「ビッグイシュー」は雑誌制作会社とは別に、「ビッグイシュー・ファンデーション・スコットランド」という非営利団体を設立し、会社の事業利益をその活動に使っています。この組織は新しいベンダーのトレーニングのほか、ホームレスの人へのカウンセリングや医療サービス、就労斡旋などの様々なサポートサービスを提供するためのものです。また、ベンダーカードを証明書代わりに口座をひらけるホームレスのための銀行の運営もしています。

 「ビッグイシュー関西」も、「ビッグイシュー・ファンデーション・関西」とでもいう非営利団体を別に設立し、スコットランドと同様の活動をおこないたいとの希望を持っています。単なる雑誌作成・販売会社ではない、社会的企業をめざしているのです。

 

「ビッグイシュー日本版発刊を支える会」

不況下の日本で、少数の個人が新事業を立ち上げるのは「冒険」であり、リスクは大きいと思われます。野宿生活者に収入をもたらすことを目的とした企業を成り立たせること、利益を個人還元するのではなく社会還元する企業を成り立たせることは、壮大な社会的実験といえます。

釜ヶ崎支援機構は、野宿生活者に呼び掛け、「販売員」を養成・確保することでこの事業に参加します。しかし、もっと多くの人々の知恵と協力がなければ、持続する事業となることはできません。

そこで、アジア地域で初めて発行予定の、ホームレスの人しか売れない雑誌「ビッグイシュー日本版」の趣旨に賛同し、泣rッグイシュー日本による雑誌『ビッグイシュー関西』の発刊準備のための、さまざまな活動に協力することを目的とする「ビッグイシュー日本版発刊を支える会」がつくられることになりました。5月30日には、発刊準備報告会が持たれます。多くの人の注目と参加をお願いします。

問い合わせ先

 ビッグイシュー日本版発行準備会(泣rッグイシュー日本)

  550-0014 大阪市西区北堀江3-12-11 久保興産ビル3F

    TEL&FAX  06-6531-5639    Eメ−ル bigissuejapan@ybb.ne.jp

日時 5月30日(金)午後6時半〜9時

場所 大阪市立難波市民学習センター4階研修室

大阪市浪速区湊町 OCATビル4F(TEL 06-6643-7010)/地下鉄御堂筋線・四ツ橋線・千日前線「なんば」駅下車/なんばウォーク・OCATウォークを通ってOCATビル(B1F)へ直結