生活支援グループ ふぅらんが

 

生活支援グループ ふぅらんが」とは?

 

 釜ケ崎地域内にある作業スペース(66u)を中心にしながら、ものづくり関連事業、有償ボランティア事業を行うことにより、野宿生活者・居宅保護者の収入につながる生活支援を行うことを目的に作った支援グループです。

 

なぜこれを立ち上げる気になったのか?

 

 野宿を強いられる釜ケ崎の労働者が、仕事をして収入を上げることは、なかなか簡単ではなく、仕事そのものにもなかなかありつけない、という現状があります。

 理由は、ホームレスに対する、根強い社会的差別偏見の目が底にあること。そして仕事に就くにしても、履歴書、身支度、連絡方法など、世間的には何でもないことと思われがちでも、野宿を強いられる身には高いハードルになる、といったことなどがあります。

 したがって、一般的な求職がむずかしいなら、就労努力によって少しでも収入確保ができる機会を作り出していく支援の取り組みをしようと考えました。

 工夫しながら、自前で、ちよっとした仕事を作り出すことができないか、その目的のもとに、今回、「生活支援グループふうらんが」をたちあげました。収入確保と生活維持につながるよう、ものづくり関連事業を中心に、様々な有償ボランティアを組み合わせて支援事業を行っていきます。

 今の段階では、小さな組織なので、多くの野宿の仲間に充分な仕事を保障するという規模にはないのですが、どうしても最低限の収入を確保しなければならないような場合、たとえば居宅保護に移っても就労努力が求められる主に60才未満の仲間が、収入を得て、収入認定されるための手段として、ここでのチョイ仕事は役に立てそうです。

 スタートは小規模でも、目標としては、できるだけ多くの、野宿を強いられる釜の仲間に、民間の立場から仕事を作り出していけるようになることをめざしています。

 

1.ものづくり関連事業

 

@基本的には、他の事業所などとも協力し合いながらの商品開発を進める

Aさまざまな手作りの商品の製作と販売

B住宅改修

 手すり取りつけ・玄関スロープ・トイレ補助具・木のおもちゃ・実用小物

 

2.有償ボランティア

 

 私たち、生活支援グループふうらんがでは、有償ボランティアを組織運営しています。

 登録し働く仲間は、この支援事業の趣旨から、基本的に就労努力を課せられている居宅保護の仲間、そして野宿生活を強いられ困っている仲間ということになります。公的な支援サービス(介護保険など)を中心に、いろいろなサービスとも組み合わせて、西成区の高齢者、障害者、そして、地域住民に対し、有償での労力を提供することによって、くらしの中でのお困りごとを手助けしています。

 実施にあたっては、基本的な知識・技術の講習、安全面を徹底しながらすすめます。

 くらしで困っていること大募集します。

 有償ボランティアによる、地域のふれあい。助け合い活動です。くらしの中で、ちよっと困ったことを手助けします。

 料金は、依頼内容により異なります。

 基本的に、1時間600円〜1,500円頂きます。(事情により相談に応じます)

 たとえば、こんなお困りごと

通院介助・家事お手伝い・買い物代行・庭掃除・大工仕事・お部屋模様替え

草刈り・引っ越し・手すり取りつけ・ペンキ塗り

 

3.地域交流事業

 

    地域の子どもたち・住民との交流のためのものづくり教室


 資 料〈この資料は、大阪市CBモデル事業助成金の事業期間(2006.8〜2007.2)終了時報告書です。2007年3月時点報告〉

野宿生活者・居宅保護者の半就労半福祉も含めた生活支援事業

生活支援グループふぅらんが

 ふぅらんが、とは、スリランカのシンハラ語で、風の意味です)
 

@事業の背景と目的

 

 いま、大阪市内だけでも4000人以上の野宿生活者がいるといわれ、その多くは釜ヶ崎労働者である。野宿を解消する根本は就労問題といえる。しかし、野宿を強いられる釜ヶ崎の労働者が、仕事をして収入を上げることは簡単ではなく、仕事そのものにもなかなかありつけない、という現状がある。

 理由は、ホームレスに対する根強い社会的差別偏見の目。そして、仕事に就くにしても、履歴書、身支度、連絡方法など、世間では何でもないことであっても、野宿を強いられる身には高いハードルになる、といったことなどがある。

 したがって、一般的な求職がむずかしいなら、支援活動の中で、少しでも、就労努力による収入確保ができるしくみを作りだそうと考えた。自前で、ちょっとした仕事をいろいろ作りだすことができないか、それを、コミュニティービジネスとしてやってみようと思い、今回、この事業ををたちあげた。

 

A現在の事業の実施内容

 

 当CBの事業の柱は、@ものづくり関連事業 A地域交流事業 B有償ボランティアの3部門である。

 @ものづくり関連事業については、白木の動物玩具を製品化したが、今のところイベント出店のみ。福祉関連として、車いす修理、車いすを使う障害者の室内及びマンション玄関スロープの製作と設置、そして、いま、地域の社会福祉法人から依頼されている椅子38脚のレザー張り替えを釜ヶ崎地域の30〜50代の労働者4人で手がけている。

 地域交流事業は、釜ヶ崎支援機構(NPO釜ヶ崎)の「住宅リフォーム講習」11〜2月までの16講座を講師として担当した。また、当初計画していた、子ども(親子)ものづくり教室は、実施できていない。大事な取り組みなので、これから手がけていきたい。

  有償ボランティアは、介護用ベット搬送、引っ越し、家事援助、病院への付き添いなど、11件を手がけた。

 

B事業を実施する上で工夫した点や対象者の反応、その成果

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 当CBの取り組み方向は、椅子の張り替え作業によく表れている。

 この報告を記している現在、大小合わせて38脚の椅子張り替え作業をしているが、その中で、30〜50代の4人の釜ヶ崎労働者に作業をしてもらっている。そのうちの2人は、当グループが講師になって行った「住宅リフォーム講習」の受講生の中から選ばせてもらった。まず、当グループの趣旨をよく理解してもらい、この作業に関する技能講習をきちんと行った上で、作業に入ってもらった。作業者一人一人が責任を持って仕上げ、できあがりを点検・確認をした上で賃金を支払うこととした(もちろん、仕上がりまではきちんと指導する)。このやり方、技能講習をきちんと行う→作業者が仕上がりに責任でもって製作→品質をきちんとチェック→その上で賃金を支払うというやり方は、ものづくりとしては効果的に機能していると思う。彼らは、時間内にめいっぱい仕事をし、仕上がりの丁寧さを心がけ、最後の掃除・後片付けも、自主的にきちんと行っている。

 ここで作業した一人は、それまで、野宿したり、シェルターに宿泊していたが、ここでの収入によって、簡易宿泊所(ドヤ)に泊まれるようになった、と言っていた。

 作業事前の訓練を丁寧に行う、仕上がりの品質をおろそかにしないという基本は、仕事への緊張感をもたらし、効果的であった。

 

C今後の課題及び今後の事業展開

 

@とにかく、野宿を余儀なくされる労働者の仕事づくり、雇用に結びつけるため、ものづくり関連事業に力を入れたい。仕事をする上では、作業前の技能講習体制と、仕上がりの品質を保つことをコンセプトにし、一定の技術をもって、フットワーク軽く仕事をこなしていける仕事づくり体制をすすめていきたい。それと同時に、ものづくり以外でも、できるだけ人の暮らしにつながる分野で仕事を開拓していきたい。

A地域交流事業は、地域の講座担当・講師派遣の要請に応えられるようにしていきたい。

また、子ども(親子)向け、大人向けそれぞれのものづくり教室を力を入れてやっていきたい。これは、地域おこし、そして、地域の人々と釜ヶ崎労働者との交流をはかる上でも大事な取り組みといえる。 

B有償ボランティアも地域に浸透してきているので、担える労働者を捜しながら、どんどん手がけていきたい。