野宿生活者支援法の早期実現を目指して
 

法案は継続審議へ 私達が求め続けて来た「野宿生活者自立支援法」は、先の臨時国会で民主党より提出されたが、与野党の調整不足や大阪市の意見等により継続審議扱いとなった。しかし、結果的にはその後、与党三党(自民、公明、保守)が「ホームレス問題に関するワーキングチーム」を作り、野宿問題についての協議を精力的に続けるなど、法案成立に向けて超党派的に動き出すことになった。

継続審議となった理由は、国会での調整の不調に加え、大阪の根回し不足であったとも言われている。

大阪市が提起した懸念材料は次のようなものであった。

@  公共用地を占有している野宿生活者を簡易に排除できるようにして欲しい。

A  公営住宅の供給については、一般の入居を待っている人との兼ね合いもあり、現実的には無理。

B  民間団体の意見の反映については、民間団体から反対があると何もできないので、「聞く」程度にして欲しい。

@については、対案無き追い立ては、何の問題の解決にもならない。Aについて、行政も住宅問題を直接に解決する意識を持つべきである。

Bは、様々な意見は行政施策実施からは足の引っ張りと思われがちであるが、民間団体の声を聞き、住民への説明機会を確保することは重要であると考える。

与党内でも意見の違いがあり、例えば、公共施設管理の規定について、目的の部分に盛り込むか、あるいは排除規定を設けるか、また、就労に重点を置くか住居に重点を置くか、公営住宅の位置付けをどうするか、さらに、時限立法とするか恒久立法とするか、といった議論があったようだ。また、運動団体の間でも、排除規定や、法案における生活保護の位置付け等に関して見解の相違も見られる。

早期制定を目指して 1月21日から始まった通常国会の会期も半ばとなったが、外務省問題等で大荒れの国会となっている。そこで、この情勢に喝を入れ、野宿生活者を放置し続けている政治の責任を問い、法案の早期制定を実施させようと、東京では新宿連絡会が中心となって、1、2、3月と国会前座り込み、チラシ配り、情宣活動等の国会前行動のキャンペーンを展開している。1月25日には、新宿、池袋の野宿の仲100名と共に、釜ヶ崎反失業連絡会の代表団も加わり大行動を実施した。「野宿生活者自立支援法を早期に制定しろ!」の声を国会に大衆のものとして届け、また、議院ロビー活動も同時に行い、通常国会の場が正念場であり、何としても頑張ってもらいたいと、議員への要請行動も力強く行ってきた。

また、2月21日に開かれた与党3党のワーキングチームの会合では、釜ヶ崎支援機構や新宿連絡会などが意見表明する機会を得られ、また、ワーキングチームからは、今国会での法案成立の意向が明らかにされた。釜ヶ崎支援機構の山田理事長は、釜ヶ崎の寄せ場や野宿生活者の実状について説明をし、就労を軸にした自立支援策についての考えを述べ、法案の早期制定を要望した。

3月末で予算審議が終わってから厚生労働委員会を経て、ということになると思われるが、「疑惑問題」等政局にからめることなく、超党派にて早急に成立させてもらいたい。3月30日には与党ワーキングチームの大阪視察もあり、成立見込みに期待が膨らんではいるが・・・


「なつかしの映画を楽しむ会」
 

2月より、釜ヶ崎の西成市民館で「なつかしの映画を楽しむ会」を開催しています。(2月7日:「男はつらいよ」、3月13日:「椿三十郎」、3月20日:「網走番外地」を各々上映。)この会は、釜ヶ崎支援機構福祉相談部門主催で、福祉自立者(生活保護受給者)同士の交流を目的として催しています。それ以外の労働者たちもあわせて各回25〜45人が集まってくれ、皆で楽しんでいます。

なお、映画上映のためのプロジェクター(ビデオの映像をスクリーンに映し出す機器)は、社会福祉協議会から助成を受けて購入しました。今後も「楽しむ会」を継続してやっていく予定です。

―4月の予定―

「二十四の瞳」「無法松の一生」等

日時・会場等未定。詳細は後日チラシ

でお知らせします! 乞うご期待!!

お問い合わせは・・・

NPO釜ヶ崎福祉相談部門